テレワークという働き方が定着しつつある今。毎日の通勤の時には感じなかったお悩みが増えてきているようです。それは、“運動不足”です。今まで何気なく、通勤時や仕事中の動きが運動不足解消につながっていたのに、通勤しなくなった途端、「なんだか筋力が低下したような…」と感じていませんか?
筋肉って使わないとどんどん衰えていくんですよね。とはいっても、自宅で仕事ができていると、言い方は悪いかもしれませんが「誘惑がいっぱいある」状態。
パソコンの前に座っていても、あれこれ準備しておけば動くことなく必要なものが取れてしまうし、なんならおやつや飲み物だって、手を伸ばせばあるなんてことはありませんか?
そこで、今回は、テレワーク中の運動不足解消方法をご紹介します。椅子に座ったまま簡単にできるエクササイズもご紹介しますので、テレワークが終了してから会社でもできちゃうので、覚えておくと今後の生活にも役に立ちますよ。
テレワーク中の運動不足解消方法【1】椅子を活用する
一日中座った状態で仕事をすることも多いのがテレワーク。
長時間座った状態が続くと、心配なのが血流の流れが乱れることです。今、問題視されているのが「エコノミー症候群」です。
エコノミー症候群とは、飛行機などに長時間乗って、同じ態勢のままの状態が長時間続くとおこる症状で、正式には、「肺血栓塞栓症(はいけっせんそくせんしょう)」といいます。
つまり足や下半身などにできた血栓が血流に乗って肺動脈(肺の血管)に詰まってしまうことにより、胸の痛みや呼吸困難、循環不全などをおこす病気です。
そこでおすすめなのが、血流をよくする運動なんです。やり方はとても簡単です。
椅子を活用した運動不足解消方法
- 椅子に座った状態で両肩を上げ、一気に力を抜いてストンと落とす
- 両腕を前に持ち上げ、そのまま両肘を外側に広がるように曲げて、ゆっくりその肘を背中の方までもっていく(胸を張る格好)
- 両足をまっすぐ持ち上げ、息を長く吐く。吐ききったらゆっくり吸いながら持ち上げた足のつま先を上に立ててその状態のまま息を吐きながらゆっくり足を下ろす
それぞれ1分間続けるだけで、だいぶ血流はよくなります。
出来れば①から順番に各1分おこなってほしいのですが、①②をセットにして合計2分間おこなったあと、少し休憩して③を1分間やる方法でもいいと思います。
あなたのやりやすいスタイルを見つけてやってみてください。合計3分くらいなら、毎日続けることもできるのではないでしょうか。
テレワーク中の運動不足解消方法【2】ラジオ体操などを活用
次は、ラジオ体操やオンラインエクササイズを活用する方法です。
ラジオ体操といえば、小さい頃からなじみがある準備運動ですよね。今、このラジオ体操が注目されているってご存じでしたか?
実は、テレワークが多くなる前から私は毎日テレビで放送されていたものを録画して、それに合わせてラジオ体操第一と第二をセットにして行っているのですが、このラジオ体操。全力でおこなうと、全然準備体操レベルじゃないんです。
そして、終わった後は、体が軽くなっているんです。逆に忙しくて数日おこなえないと、肩こりがひどくなったり、場合によっては腰や頭が痛くなることもあるくらいです。侮れない運動が、このラジオ体操です。
別に第一と第二をセットにして全力でやりなさいというわけではありません。あなたにもなじみがあるのが、第一だけであれば、それだけでもOKです。とにかく毎日続けることが大切なので。
「ラジオ体操第一なら、音がなくても、見なくてもできる!」というのであれば、第一だけでいいので毎日続けてみてください。テレワークの運動不足がいつの間にか解消されていることもあるかもしれません。
ラジオ体操が分からない、忘れたというあなたにおすすめなのが、アプリやYouTubeなどのオンラインエクササイズです。動きを見ながら真似できるので、覚える必要もありませんし、気に入った動きがあればそれも動きを覚えて見なくてもできるようになったりしますからね。
あとは、単純に、スクワットでも血流をよくする効果はあります。こちらは、足のむくみなどがある場合にはやらない方がいいと思います。むくみをとった上でおこなうのは、問題ありませんよ。
テレワーク中の運動不足解消方法【3】運動グッズを活用
3つめは、運動グッズを活用する方法です。
通勤していた頃は、車やバイク通勤だとしても、「歩く」という運動はその通勤手段のところに行くまでに毎日歩くわけですよね。通勤方法が公共交通機関であれば、その移動距離はさらに増えます。
そこで、この「歩く」という動作に着目した運動グッズがあるんです。それが、ステッパーです。
ステッパーという言葉を聞いて「あ、あのグッズね♪」と思い浮かばないかもしれませんが、簡単に言うと「ステッパーとは、その上で、ステップ(歩く動き)する運動グッズ」です。
両足を指定の場所に置き、足を交互に踏み込むだけのグッズで、大きさも種類が豊富で、家庭の事情に合わせた大きさを選ぶこともできます。グッズを紹介しておいて、恐縮ですが、もしこの運動グッズがない場合には、その場で足踏みするだけでも効果を得られます。
さらに、踏み台も効果的。
台と床の昇降運動は、血流をよくする効果があるので、こちらもおすすめです。そして、こちらも運動グッズを紹介したくせに、なければ…の代用をいっちゃいます。それは、階段です。
ただし、階段の場合、ご家庭によって高さに差があります。あなたが「辛い」と感じる高さである場合には、階段は利用しないでくださいね。他の代用としては、雑誌などがあります。雑誌の場合は高さが調整可能なので、無理のない高さに作っておけば、気軽にできますからね。
テレワーク中心の生活が解消されても継続
血流をよくする運動をご紹介しましたが、これはテレワーク中の運動不足解消に役立つだけのものではなく、普段の生活の中に取り入れるだけで、健康維持にもつながります。
ぜひ、テレワーク中心の生活が解消された後も継続してほしい運動です。血流をよくすることは、筋力を鍛える効果もあります。体が温まる効果もあります。継続しているだけで、あなたを元気にしてくれるはずです。
まずは、本来の目的である「テレワーク中の運動不足解消」を目指してチャレンジしてみてください。