生まれたばかりの赤ちゃんが病院から家に帰ってくると、パパとママだけの育児がスタートします。
イメージでは赤ちゃんって、よく寝ている感じですが、実際は意外と起きている時間も多いのです。
出産後はママも疲れているので赤ちゃんが寝てくれないとママがちっとも休めないことになりますので、泣きたくなってしまうことも多いですね。
赤ちゃんが寝ない原因はなにか?寝ない時にやってみたいことをご紹介しましょう。
新生児が寝ない原因と寝ない時にやってみたい5つの対策
まず、おさえておきたいのが、新生児は視力も脳も未発達なので、昼夜の区別が付いていません。
そのため、生活のリズムが整いません。
生後3、4ヶ月になってようやく生活リズムが出来てくるので、そのための準備期間だと考えましょう。
母乳は足りているか?
出産直後は母乳の分泌が十分でないことはよくあります。
母乳が足りているかどうかは、体重が増えているか、おしっこの量と回数が十分か、母乳を与えた直後もぐずるなどでチェックできます。
母乳は朝の方が分泌量が多いので、夜だけミルクを足してもいいでしょう。
おむつは濡れていないか?
紙おむつの性能が良くなったとはいえ、濡れたままのおむつをつけたままでは
不快ですので、こまめに替えてあげましょう。
温度は適切か?
新生児は体温調整も未熟ですので、パパやママが快適でも赤ちゃんにはそうでもないことがあります。
汗をかいていたら、着替えさせて室温を調節します。
げっぷは十分に出た?
授乳の度にげっぷをさせる必要がありますが、出たと思っても十分ではないこともあります。
げっぷが出ないと苦しいので、泣くこともあります。
げっぷもさせてみましょう。
便秘してない?
大人でも便秘すると苦しいですね。赤ちゃんは体も小さいですから、ちょっとでも便秘したら苦しいので、お腹をマッサージして便秘改善を図りましょう。
それでも寝てくれない時はどうする?
新米ママは余裕がなくて目の前のことだけにとらわれ過ぎてしまいます。
なかなか難しいですが、「今寝かせる」「今日寝かせる」ではなく、生後3,4か月には生活リズムを整えるための準備期間と考えましょう。
部屋を暗くする
新生児は明るさがわかりにくいからと言って、電気をつけたまま寝かせるのは
よくありません。
ドアを閉めて、電気を豆電球くらいの明るさにして、「夜は寝る時間だ」と
いうことを習慣にすることで教えます。
沐浴の時間を夕方にする
生活リズムを整えるとは、起床、食事、昼寝、入浴、就寝の時間を毎日同じ時間にすることです。
生活リズムを整えると次の準備がしやすいですし、体調を崩しにくくなります。
生活リズムが整うのは離乳食の始まる5、6か月頃ですが、新生児の頃から沐浴の時間と就寝時間は決められますので、毎日同じ時間にしましょう。
昼間遊んであげる
新生児は寝てばかりいると思いがちですが、意外と起きています。
昼間の起きている時に抱っこして部屋の中をうろうろするだけでもいいので、遊んであげましょう。
昼間は活動する、夜は眠ると感覚で理解してもらいましょう。
入眠儀式をする
「夜だから寝ようね」と言われるよりも、”夜になったら寝る雰囲気になった”
ほうが寝やすいですので、寝る前に入眠儀式をすると良いです。
もう少し大きくなったら、歯磨きやパジャマに着替える、絵本の読み聞かせですが、赤ちゃんのうちでお勧めなのが「ねんねうた」です。
ねんねの時だけ歌う落ち着いた歌を決めて、背中をトントンしながら、髪を撫でながら歌ってあげましょう。
これなら部屋が暗くても出来ますし、ドアを閉めておけば、くつろいでいるパパの邪魔にもなりません。
わが家の息子は背中をトントンしながら「大きな古時計」を歌うと、娘は髪を撫でながら「朧月夜」を歌うと寝ました。
息子は少し大きくなってからテレビで流れていた「大きな古時計」を聞いて
「ねんね?」と言っていました。
幼稚園で習った時も、「あれ?」って思ったようです。
いっそママも一緒に寝よう
ママが赤ちゃんと添い寝するのが一番手っ取り早いです。
パパには「一緒に寝ちゃうかも」と言っておいて、ママが寝落ちしてもいいようにコンタクトをはずしたり、歯磨きも終えます。
仕事を終えたパパのことも気づかって、ひと言言っておいたり、ドアを閉めることでパパも安心します。
これをするとケンカのネタもなくなりますよ。
ママが疲れない一番の方法は「寝れる時に寝る」です。
お昼寝でも夜でも、寝れる時に寝て、体力が戻るのを待ちましょう。
それまでは、家事は最低限で構いません。
洗濯や掃除は毎日同じ時間にする必要はないので、どちらかやるくらいのつもりでいいでしょう。
生後1か月までは赤ちゃんを外に出せないので、買い物をしなくてもいいように、食材の宅配サービスなどを利用します。
ゴミ捨てはマンションなどで時間に決まりがないなら、手の空いた時に行えばいいですし、まとめるのはママがやって、ゴミ出しだけパパに頼んでもいいですね。
ママが新生児と一緒に寝てもいいのですが、つぶしてしまわないようにベットや布団を並べるなどある程度距離を保つと良いでしょう。
同じ布団で寝る場合は、大人用の掛布団は重いので、掛布団は別々にしましょう。
赤ちゃんが寝付いた後で、ママがその場を離れる時は、ママの匂いがすると安心するので、ママが着ていたカーディガンなどを掛けておくといいかもしれません。
おしゃぶりを使う
おしゃぶりには賛否両論あり、おしゃぶりが好きな子と全く使わない子がいます。
1日中使うと依存しやすくなってしまうので、寝付く時だけ使う、ぐずった時だけ使うようにします。
寝付いたら赤ちゃんのほっぺを指でつつくとすんなり外せます。
保健師や小児科に相談する
少しでも不安があるなら、新生児訪問の保健師や小児科に相談しましょう。
「大丈夫よ」と言ってもらえたら安心できますし、体調不良の対処も出来るからです。
まとめ
新生児は視力も脳も未発達なので、昼夜の区別がつきません。
生後3,4ヶ月までに生活リズムを整えるための準備期間と考えてその場しのぎの対策ではなく、夜寝る習慣をつけましょう。
赤ちゃんの不快がないかをチェックし、そのあとで入眠儀式をしましょう。
お勧めは「ねんねうた」です。これなら暗い部屋でも出来ますよ。