植物を育てる時に誰もが困るもの。それは害虫!
家庭菜園を始めてみて、虫除けスプレーを手作りできるって聞いたけどどうやって作ればいいんだろう?と思ったことはありませんか?
あなたが大切に育てている植物がある日突然害虫の被害に遭ってしまったら…
大切に育てている植物や野菜を害虫から守りたい!
あなたはきっとそう思うのではないでしょうか?(私は虫が大の苦手なので、なんとしても害虫を阻止したいと思ってしまいます)
今回は、家でも簡単に手作りできる虫除けスプレーをご紹介します。
市販ではなく手作りです。
材料さえそろえば誰にでも簡単に作れますので最後までお読みいただけると嬉しいです。
「家庭菜園を始めたが、出来れば農薬は使いたくない。作物に使っても安心で、手作りできちゃうなら作ってみたい」
そんな風に今、あなたは思いませんでしたか?
一度作れば、使用する時は希釈するのでたっぷり使える原液つくりに挑戦してみませんか?
安心な野菜を作りたい!虫除けスプレーは手作りでも効果はあるの?
安心な野菜を作りたい!というのはきっと野菜作りをしている皆さん共通のお気持ちではないでしょうか?
野菜作りを仕事にしている人に限らずあなたのように家庭菜園を始めた人にとってもその気持ちは農家さんと同じではないですか?
あなたは作った野菜を家族が美味しいと言ってくれることを想像しながら作っているかもしれません。
自分自身の健康のために自分で作れば野菜も食べるかもしれないと始めたかもしれません。
どんな理由にせよ、野菜を作ったなら誰かが食べるわけで、それなら安心な野菜を作りたいという気持ちは自然と湧いてくると思います。
でも手作りの虫除けスプレーって本当に効果があるの?という疑問も出て来るのではないでしょうか?
そこで作り方をご説明する前に、手作り虫除けスプレーに必要な材料の説明をしますね。
手作り虫除けスプレーに必要な材料は?
米酢
有機酸を多く含んでいるので抗菌・殺菌作用などあり。
トウガラシ
害虫や害獣が嫌う食べ物の匂いとして農産物が被害を受けないように忌避剤として使用される。
トウガラシに含まれる〈カプサイシン〉は脂溶性なので水に溶けにくく油やアルコール、酢には溶けだす性質あり。
ニンニク
効果はほぼトウガラシと同じだが、トウガラシと合わせることで忌避効果がUP!切ったり潰したりすると臭い成分のひとつである〈アリシン〉が出てくる。〈アリシン〉は揮発性と脂溶性なので油に溶けやすい。トウガラシと同じようにアルコールや酢にも溶けだす性質あり。
それではさっそく、虫除けスプレーのレシピをご紹介します。
虫除けスプレーのレシピ
虫除けスプレーの作り方を紹介します。
材料と用意するもの
- 純米酢(米酢でもOK) 500ml
- トウガラシ(鷹の爪) 10本
- ニンニク 1~3片
- ガラス容器 750ml程度入るもの
作り方
- ガラス容器の中に純米酢を入れる。
- トウガラシの中まで純米酢が漬かるようにヘタと種を取り除く。
- ニンニクの皮をむく。アリシンが抽出しやすいように、皮をむいた後包丁の腹で押し潰す。
- ②と③を①②加え、30~60日間漬け込んで完成!
使い方
※使う時には希釈するので、350mlが入るスプレー容器を用意します。
スプレー容器に出来上がった原液を入れる時にスポイトがあると分量が測りやすいです。
スプレーボトルに350mlの水を入れ、1mlの原液をスポイトなどで加え、ボトルをよく振り、原液と水をよく混ぜ合わせ、作物全体、葉の裏側までしっかりとスプレーする。
植物だけではなく、土や寒冷紗などにも吹きかけてください。
※寒冷紗…防虫、乾燥、高温、しおれ予防にかける被覆資材。
注意
原液の希釈濃度は好みで変えてもいいのですが、濃度が濃すぎると植物にダメージを与えてしまうこともあるので気を付けてくださいね。
ただし、既に害虫を見つけてしまった、葉を食べられてしまったという場合には集中的に濃度を濃くして対策する必要があります。
手作り虫除けスプレーの効果
手作り虫除けスプレーの効果についても少しご紹介します。
結論から言いますと、手作り虫除けスプレーだけでは虫たちの活動が活発になる気温が上がるなどの条件の中では完全には効果が出ない場合もあります。
〈木酢液〉や〈ニーム〉を合わせると効果UP
でもあなたが手作りした虫除けの原液を希釈して使う際に、市販の〈木酢液〉や〈ニーム〉を原液と同量混ぜ合わせることで虫除け効果が上がります。
〈木酢液〉や〈ニーム〉は植物から抽出されているもので農薬ではありませんし、葉にも栄養を与えられ、葉の生育もよくなるものなので安心してくださいね。
虫に食べられてしまったことを発見した時には、通常の希釈より1~3倍濃度が濃いスプレーを作り、1週間に2~3回程度吹きかけてください。
かけ方のコツ
かけ方のコツとしては、“葉の表も裏もたっぷりとかける!”です。葉がびしょびしょになるくらいたっぷりと吹きかけてください。
そして大事なことは、見つけた害虫は放置せずその場で駆除する!ということです。
スプレーを吹きかけられると害虫は弱ってしまい動きも鈍くなります。
「おっ!これでもう大丈夫!」とは思わず、必ずその場から駆除してくださいね。
害虫は3月~11月頃まで作物を狙うので、日頃から虫除けスプレーは吹きかけ続けていてください。
初めての人も一度原液を作ってしまえば、しばらくは使えます!家庭菜園を楽しんでみませんか?
せっかく家庭菜園に興味を持ったのに、結局虫にやられてしまって枯れてしまった…なんて悲しいことが起きてはもったいないです!
虫除けスプレーの原液は一度作れば使用時は希釈したものを使うので、すぐには無くなりません。
家庭菜園を始めた時に作ってしまえば、使うことが習慣化されてあなたがイメージした作物や植物が見られると思います。
家庭菜園を是非楽しんでみてはいかがでしょうか?