毎日ヘアケアを行なっていても、気付くとできてしまう枝毛。あなたは、「枝毛ってどうしてできるんだろう?」と考えたことはありませんか。
今回は、枝毛の原因や枝毛になりやすい習慣について、ご紹介します。枝毛のない人のケアってどんなことしてるの?という点についてもあわせてご紹介しますので、参考にしていただけると幸いです。
あなたが知らずにやってるNG習慣で枝毛を増やしているかも!枝毛になりやすい習慣、なりにくい習慣から、あなたの習慣がどちらなのかもチェックしてみてください。
枝毛ができる原因は?知らずにやってるNG習慣
あなたは枝毛ができる原因について知っていますか?「髪が乾燥してるからでしょ?」と、何となく原因は分かっていても、もう少し詳しく知ることでヘアケアの方法も変わってくると思いますよ。
髪は、常に必要な水分が蓄えられているのが健康な髪の特徴です。髪の水分を保護しているのが髪の表面にあるキューティクルです。このキューティクルは、うろこ状のものが複数髪の表面についているもので、髪が痛むとこのキューティクルが剥がれやすくなります。
キューティクルが剥がれてしまうと、そこから髪の水分は外に出てしまうため、髪の水分量が減ってしまいます。水分が不足した髪は、急激に乾燥してしまいます。毛先は、水分が届きにくいため、水分不足から髪が裂けてしまうんです。
これが、枝毛ができる原因です。
では、どうしてキューティクルが剥がれてしまうのでしょうか。それは、あなたが普段の洗髪後にやっているNG習慣が原因かもしれません。
あなたは、洗髪後のタオルドライをどのようにしていますか?よく、テレビドラマなどでお風呂上がりのシーンで、タオルでガシャガシャ拭きながら出てくる…なんて光景を見たことがあると思いますが、あれこそが“NG習慣”そのものなんです。
キューティクルは、髪の根元から毛先に向かってうろこ状についています。タオルで無造作に拭くことによって、このキューティクルが剥がれやすくなるんです。魚のウロコを取る時、向きと反対にこすって落としますよね。
タオルで無造作に拭くことは、これと同じことをしているというわけです。キューティクルは、上から下に拭く場合には、剥がれにくく、下から上に拭くと簡単に剥がれてしまいます。
つまり、「この方が早く水分が拭き取れる!」と思っておこなっていた行動が、実は枝毛を作る原因になっていたということです。他にもパーマやカラーリングの回数が多い場合にも、枝毛になりやすい状態を作っているといえます。
さらに、もしあなたが使っているシャンプーが、洗浄力重視のものだったら、それも髪の乾燥を促している可能性があります。洗浄力重視のものは、洗髪後、さっぱりしますよね?でも髪に必要な水分や脂質まで洗い流してしまっているので、その後のケアをしっかり行なわないと、乾燥を加速させてしまいます。
夏場などは、さっぱりできるシャンプーを使いたい気持ちは分かりますが、それが頭皮の乾燥、さらには髪の乾燥に繋がってしまうこともあることを覚えておいてください。もちろん、洗髪後保湿成分をしっかりつける場合なら乾燥を防ぐことは可能です。
理想のシャンプーは、アミノ酸系シャンプーがオススメです。髪に必要な栄養を与えてくれるので、乾燥しにくい髪を作ってくれます。
洗髪後にやりがちなことが、ドライヤーのNG行為です。
早く乾かしたいからと、温風で、風量を上げて髪に近づけて乾かしていませんか?
これは、早く乾くかもしれませんが、急激に水分を奪っているため、残しておかなくてはいけない水分まで奪ってしまいます。
早く乾かしたくて温風の風量を上げる場合には、髪から20cmくらい離したところから髪に当てるようにしましょう。その方がピンポイントではなく、全体に風がいくので結果的に早く乾きますよ。
「ドライヤーが乾燥させる原因なら、タオルドライだけにしようかな?」なんて思いませんでしたか?キューティクルは、濡れた状態だととても剥がれやすくなります。なので、タオルドライだけだと、髪は濡れた状態のままになりますので、洗髪後はしっかりと乾かすようにしましょう。
枝毛がない人が実践しているヘアケア習慣
あなたは、「同じような髪の長さで、髪型なのにあの人はいつもきれいな髪だなぁ」と感じたことはありませんか?枝毛がない人ってどんなヘアケアをしているのか、気になりますよね。
そこで、枝毛がない人が実践しているヘアケアの習慣をご紹介します。
まず、枝毛を作らないために大切なことは、ブラッシングなんです。髪が乾いている時のブラッシングは、開いていたり、開きそうになっているキューティクルを整えてくれる効果があります。
そして、ブラシはできれば動物の毛でできたものや、竹製のものがオススメなんです。程よく油分があるものだとキューティクルも整いやすくなります。
洗髪後のタオルドライは、頭皮から毛先に向けて一方向で行ないます。
髪が濡れている時には、キューティクルが剥がれやすくなっているので、それを整えながら余計な水分を吸い取るようなイメージです。
そして、ドライヤーをあてる前に、洗い流さないトリートメントやヘアオイルを毛先を中心に髪全体につけることで、ドライヤーの熱から髪を守る効果があります。枝毛になりやすい毛先から上5cmくらいの部分は特に念入りに。
癖毛の場合、毛先が絡まりやすいこともあると思いますが、その時はまずブラシではなく、竹製のコームで少しずつ毛束を掴み、優しくほぐしてから全体をブラッシングすると、毛先の摩擦を軽減できます。
そして、ここが大切なのですが、定期的に毛先をカットすることで、栄養分が毛先に行きやすくなるので、髪が痛みにくくなります。
毛先カットは、毛先から5cm上までとはいいません。1cmくらいでもカットすることで、一気に栄養分が毛先に向かって流れていきます。
髪型を変えようと思って、カットすると髪が柔らかくなった、ツヤが出たという経験をしたことがあると思いますが、これは栄養分が一気に髪全体に生きわたるからなんです。
枝毛になった髪は修復できないからこそ普段のヘアケアで予防しよう
枝毛になった髪は、修復できません。ですから、カットするしかありません。しかし、カットして新しく毛先となった部分は、痛みやすくなっているため、念入りに保湿を心掛ける必要があります。
枝毛を見つけたら、保湿のサインだと思って正しいヘアケアで予防しましょう。
頭皮が、乾燥すると髪も乾燥しやすくなります。頭皮のスキンケアは、肌のスキンケアを同じようにバランスの良い栄養摂取と、睡眠がとても大切です。
ヘアケアだけではなく、しっかり栄養を摂り、睡眠をとって美髪を目指してくださいね。