いつの時代でも親を悩ませるのは、夏休みの自由研究ではないでしょうか?
子供自身はあまり緊迫感がなく、自分でテーマを探そうとしないので、親があれこれ悩むのが当たり前のようになってしまうのが現状です。
夏休みの自由研究を他のことと別に行おうとするから大変になるのです。夏休みの自由研究は家族旅行を活用しましょう。
「旅行記の書き方」や旅行記以外の切り口もご紹介します!
家族旅行で旅行記を書くときのポイントは?
旅行記を書くときのポイントは、いきなりスケッチブックなどに書き込むのではなく、先に構成を考えることです。
これが苦手な子が多いですが、ざっくりした設計図を書いておくことで迷ったり、書き漏れがなくなります。
メモ書きでいいので、こんな感じです。
- 旅行先と自宅を書き入れた日本地図
- 旅行の目的と日程表
- 1日目:遊園地に行った
2日目:海で泳いだ
3日目:お祭りに行った - 感想・感じたこと
まずは日本地図を貼って、どこへ旅行したのか書き込みます。この時に、住んでいるところも書いて、旅行先がどちらの方角にあったのかわかるようにしましょう。
地図は低学年には難しいですが、4年や5年になってから地図の学習をしても一朝一夕に地理的な感覚が養えません。
そこで、日本地図に書き入れるのです。
学習とは脳に記憶させるのではなく、肌で感じることの方が忘れません。これこそが、”身に付く”なのです。
日本にもいろんなところがあって、いろんな人が住んでいることが実感できるまでには時間がかかるからです。
次に、
<旅行の目的>
- 海水浴に行く
- 家族旅行
- おばあちゃんに会いに行く
などと、全体の日程表を書きます。
それから、1日目、2日目と進んだ方が流れがいいです。写真やパンフレット、スタンプなども貼り付けましょう。
旅行記に貼る写真は子供と一緒ではないほうがわかりやすいこともあるので、パパやママは子供のいない風景写真も撮ってくださいね。
子供の見たまま感じたままでいいので、どんな様子だったのか、どう思ったかを書き加えます。
「海の水がしょっぱかった」「家の近くより山がたくさんあった」などでもいいです。
毎年旅行記を書いていても、年齢とともに感じ方は異なります。自分の感じたことは、自分だけの宝物ですからね。
「旅行記」だけじゃない!まとめ方や研究の切り口はいろいろ
家族旅行は「旅行記」にできるだけではありません。切り口はいろいろあります。いくつか例をあげてみましょう。
乗り物まとめ
旅行でいつもとは違う電車に乗ったり、飛行機に乗ったりします。乗り物に興味を持ったならば、乗り物だけを切り取って自由研究をしましょう。
写真や絵を加えて、「乗ったことがある」「乗ってみたい」など感想も書くのがポイントです。
<例>
- 新幹線の種類やどこを走っているか、電車とどう違うのか?
- 飛行機に初めて乗った。乗り物には飛行機、電車、バス、車、
ケーブルカーなどがある。どう違うのか?
おいしかったものまとめ
旅行先で食べたものがおいしかったことを”おいしかった”だけでもいいのですが、どうしておいしかったのかを調べると立派な自由研究になります。
<例>
- ソフトクリームがおいしい→新鮮な牛乳を使っているから→酪農が盛んな地域だった
- 旅行先でおいしかった食べ物から、名産品や特産物を調べる。
見学した水族館だけをまとめる
見学した水族館が印象的だったら、そこだけ切り取ってもいいです。魚の名前がわからなかったら、パパやママと一緒に調べましょう。
絵を描いて、特徴や感じたことを書き加えます。「泳ぐのが速い」「しま模様がきれい」など思ったままでいいです。
貝殻は拾うだけじゃない!
女の子が好きな貝殻拾い。これも立派な自由研究になります。貝殻の絵と説明文で貝殻図鑑を作るのもお勧めです。
貝殻でフォトフレームやストラップが作れます。作り方のレポートを加えると立派な自由研究です。
娘の自由研究:博物館で恐竜展を見たこと
実際に私の娘が行った自由研究について紹介します。
家族旅行で、娘も一緒に博物館で恐竜展を見学しました。そこで、写真を撮っておいて、あとでスケッチブックに絵と説明文を書きました。
などなど。
「このトサカはカッコつけのためで、固くないです。」なんて思ったまま書いていましたね。確かに武器ではなかったので、そのままにしました。
せっかく旅行に行ったのに、雨が降ってしまって急遽予定変更になった時は水族館や博物館へ行くと、それだけでも自由研究になるのです。ポジティブに考えましょうね。
まとめ
テレビに出ている”さかなクン”は魚を観察して絵を描いているうちに絵が上手くなったそうです。きっかけはいろんなところにあるんですね。
自由研究が興味を持つきっかけになったら素晴らしいなと思います。
パパやママも一緒に楽しめるものを自由研究にするのが一番です。家族旅行は自由研究にぴったりです。ぜひ楽しく取り組んでくださいね。