夏が近づき、今年もビニールプールを出してみたら…
「うわっ、カビ!?」「これ、まだ使えるの?」
そんなふうに慌てた経験、ありませんか?
とくに小さな子どもが使うとなると、
黒カビや赤カビが見えるだけで不安になりますよね。
せっかくの水遊び、安心して楽しませてあげたい…そんなママ・パパのために、この記事をまとめました。
このページでは、以下のような疑問にお答えしていきます。
子どもの肌にも安心な方法や、再利用できるかの判断基準まで、やさしく丁寧にご紹介します。
ぜひ最後まで読んで、不安をスッキリ解消してくださいね。
「このカビ、落とせる?使って大丈夫?」再利用できるかの判断ポイント
カビを見つけると、「すぐに捨てなきゃ!」と思ってしまいがちですが、
実は見た目が少し悪くても、再利用できるケースは多いんです。
ここでは、使い続けてもよいかどうかの「目安」と「注意点」をチェックしてみましょう。
表面のカビや汚れは“落とせる”なら再利用OK
ビニールプールは、表面に付着したカビやヌメリが落とせれば、再利用しても基本的に問題ありません。
とくに軽度の黒カビやピンク汚れ(赤カビ)であれば、重曹や漂白剤でしっかり落とせるので安心してくださいね。
ただし、色が抜けるほどのシミや、黒ずみがビニールの奥まで染み込んでいる場合は注意。
表面が剥がれたようになっていたり、触ったときにベタベタ・ヌルヌルが残るようなら、安全のために再利用は避けましょう。
子どもの肌に触れる場所はとくに注意
ビニールプールは、子どもが直接座ったり寝転んだりすることも多いですよね。
カビが残っている部分に肌が触れることで、かぶれや炎症の原因になることもあります。
心配な場合は、完全にカビを除去してから使うか、
内側にレジャーシートや防水シートを敷いて使うのもひとつの方法ですよ。
劣化や傷みがあるときは使用を中止して
以下のような状態が見られる場合は、カビの有無にかかわらず再利用はおすすめできません。
- ビニールがカチカチ・パリパリになっている
- 折り目や空気穴の周囲が裂けそう・ベタついている
- 水漏れや空気漏れがある
劣化したプールは、掃除中に破れてしまったり、子どもがケガをするリスクも。
思い切って新調することも、安全のためには大切な判断ですよ!
ビニールプールにカビが生える原因とは?|赤カビ・黒カビ・ピンク汚れの正体
「去年はきれいだったのに、なんでこんなにカビが…?」
実はビニールプールのカビ、ちょっとした油断で誰にでも起こる“夏のあるあるトラブル”なんです。
ここでは、よく見られるカビの種類と、その発生原因をわかりやすくご紹介します。
黒カビ|見た目も強烈!放っておくと根が深くなる
黒くポツポツとした点や、うす黒い広がりがある場合は黒カビの可能性大。
湿気を好み、汚れや水分が残ったまま放置された場所に発生しやすいのが特徴です。
とくに、ビニールを折りたたんだすき間や、空気穴まわりなどは要注意。
黒カビは根を張りやすく、素材の奥まで入り込むと完全除去が難しくなるので、早めの対処が肝心です。
赤カビ(ピンク汚れ)|ヌルっとした汚れで見分けやすい
ピンク色〜赤っぽいヌメリが見られる場合は、酵母や雑菌による赤カビ(ピンク汚れ)かもしれません。
黒カビほど根は深くないものの、放置すると広がってカビ臭やベタつきの原因になります。
見た目にびっくりしてしまいますが、中性洗剤や重曹などで比較的落としやすいタイプです。
お風呂の壁や洗面台などにもよく見られますね。
原因① 水分が残ったまま保管してしまった
プールを使ったあと、完全に乾かさないまま折りたたんで収納してしまうと、カビの温床に。
ビニールの内側や折り目の間に、見えない水分が残っていることもあります。
原因② 湿気の多い場所にしまっていた
収納場所が湿気のこもりやすい押し入れ・ベランダの物置だった…というケースも多いです。
梅雨〜夏場はとくに湿度が高く、カビが一気に繁殖しやすくなります。
原因③ 使用後に汚れをしっかり落としていなかった
子どもが遊んだあとのビニールプールには、汗や皮脂、日焼け止めの成分、砂や食べかすなど、目に見えない汚れがいっぱい。
そのまま乾かすと、カビのエサになってしまうんです。
「最後に水で流しただけ」という場合は、軽くでも中性洗剤などで洗ってから乾燥させると、カビの発生リスクをぐっと減らせますよ。
ビニールプールのカビを落とす方法|重曹・漂白剤・エタノールの使い分け
「どの洗剤を使えばいいの?」「子どもが使うものだから強すぎるのは心配…」
そんな声にお応えして、重曹・オキシクリーン(酸素系)・塩素系漂白剤・エタノールの使い分けを、やさしくご紹介します。
それぞれの特徴や向いているカビの程度、安全に使うポイントまでしっかり解説しますね。
軽度のカビには「重曹」|やさしく落として子どもにも安心
うっすらとした黒ずみやピンク汚れには、重曹ペーストがおすすめ。
ナチュラルクリーニング派にも人気で、赤ちゃんがいる家庭でも使いやすい素材です。
<やり方>
- 重曹と水を2:1の割合で混ぜてペースト状にする
- 汚れ部分に塗って、15〜30分ほど置く
- やわらかいスポンジでこすり、ぬるま湯で流す
※プール本体を傷つけないよう、たわしやメラミンスポンジは避けましょう。
中〜重度のカビには「オキシ漬け」|酸素系漂白剤でしっかり分解
重曹で落ちにくい黒カビには、酸素系漂白剤(例:オキシクリーン)が効果的。
塩素系よりも刺激が少なく、色落ちしにくいのが特徴です。
<やり方>
- 浴槽や大きめのタライに40〜50℃のお湯を用意
- 酸素系漂白剤を規定量入れ、ビニールプールを漬ける
- 30分〜1時間つけ置きしたら、スポンジでこすって洗い流す
※お湯の温度が低すぎると効果が出にくいので注意。
※色柄つきのプールは、目立たない場所で試してから使用しましょう。
頑固な黒カビには「塩素系漂白剤」|最後の切り札として
奥まで根を張ったガンコな黒カビには、塩素系漂白剤(例:ハイター)が有効です。
ただし刺激が強いため、赤ちゃんがいるご家庭では慎重に使う必要があります。
<やり方>
- 塩素系漂白剤を水で薄めたものを、カビ部分にスプレー
- 5〜10分ほど置いたあと、水でしっかり洗い流す
- その後はしっかり乾燥&エタノール除菌をすると安心
💡 「カビキラーって使っていいの?」という疑問も多いですよね。
カビキラーも塩素系漂白剤のひとつで、しつこいカビに高い効果を発揮します。
ただし、もともとお風呂のタイルや壁用に作られているため、 ビニール素材への使用は推奨されていません。
強力な泡タイプで密着力が高い反面、
ビニールプールに使うと色落ちや劣化・変形のリスクがあるので注意が必要です。
どうしても使いたい場合は、目立たない場所でパッチテストをしてから、
短時間でサッと使い、すぐにしっかり洗い流すようにしましょう。
できれば、赤ちゃんや小さな子が使う場合は避けたほうが安心です。
※使用中は必ず換気をよくし、ゴム手袋を着用してくださいね。
※金属部分や柄プリント部分は劣化・変色する恐れがあるので注意。
仕上げと除菌には「エタノール」|再発防止にも効果的
すべての掃除が終わったあと、最後にエタノール(消毒用アルコール)でスプレー除菌すると、再発防止に効果的です。
<使い方>
- 100均などで売っているスプレーボトルに、無水エタノールを入れて使用
- ビニールプール全体にまんべんなくスプレー
- 乾いたタオルで拭き取り、風通しのよい場所で完全に乾かす
カビ予防・臭い対策・素材のベタつき防止にもなり、オフシーズン前の保管にもおすすめです。
どうしても落ちないときは?|それでも再利用したい人への工夫
「頑張って掃除したけど、黒ずみが残ってしまった…」
そんなときでも、いくつかの工夫をすれば“限定的に再利用”できるケースもあります。
どうしても捨てたくない、もう少し使いたい…という方は、以下の方法を参考にしてみてくださいね。
内側にレジャーシートやビニールを敷いてカバーする
汚れがプールの底や内側に集中している場合は、レジャーシートや厚手のビニール袋を敷くことで、
子どもの肌が直接触れないようにカバーすることができます。
100均の防水シートやお風呂マットを代用する人もいますよ。
ただし、シートがズレて足元が滑りやすくなることもあるので、目を離さずに遊ばせるようにしましょう。
ベビープール代わりに「足だけ水遊び」用途に限定する
底面にカビやシミが残っていても、足だけを浸ける水遊び用にすれば再利用可能なことも。
お庭やベランダでの「バシャバシャごっこ」や「おもちゃ洗い」などに使っている家庭もあります。
ただし、手をついたり座ったりする可能性がある年齢の子どもには不向きな使い方ですので、無理せず判断してくださいね。
臭いやベタつきがある場合は無理に使わない
目立つカビが取れても、カビ臭やベタベタが残っている場合は、素材の内部までカビが根を張っている可能性があります。
においが強く感じる、触ったときにべたつく、乾いてもぬめりが取れない…
そんなときは子どもの肌トラブルや健康リスクを考え、潔く処分することをおすすめします。
捨てずに「水遊び以外の用途」に再活用する方法も
カビがあっても、もう子どもが使わないビニールプールなら、ベランダの簡易水たまり対策・洗車マット代わりなど、
掃除・収納・DIY用シートとして再利用する人もいますよ♪
「水遊びとしては卒業だけど、最後まで使い切った!」と思えると、気持ちもラクになりますね。
もうカビさせない!正しい保管方法は「洗う→乾かす→しまう」の3ステップ
がんばって落としたカビ、来年また出てきたらガッカリですよね。
でも大丈夫!この3ステップを守れば、カビ知らずで保管できます。
「手間なくできる予防法」も合わせてご紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね♪
ステップ① 使用後すぐに洗う|軽い汚れも見逃さない
プールで遊び終わったら、そのまま乾かす前に軽くでも水洗い&中性洗剤での拭き取りがおすすめ。
日焼け止め・皮脂・お菓子のカスなど、目に見えない汚れがカビの原因になります。
スポンジでさっと全体をこすり、汚れをリセットしておくと、あとがぐんとラクになりますよ♪
ステップ② 陰干しでしっかり乾かす|直射日光は劣化の原因に
ビニールプールの折り目・底・空気穴まわりに水が残っていると、そこからカビが発生します。
陰干しで風通しをよくしながら、2〜3時間しっかり乾かすのがポイント。
※直射日光に長時間さらすとビニールが硬化・色あせしてしまうこともあるので、
屋根のあるベランダや室内干しなど、やさしい環境で乾かしてあげてくださいね。
ステップ③ くっつき防止に「ベビーパウダー」|収納のひと工夫も
乾いたあと、折りたたむ前に全体にベビーパウダーを薄くはたいておくと、
ビニール同士がくっついて剥がれなくなるのを防げます。
市販の「タルクフリータイプ(コーンスターチ由来など)」なら、子ども用品にも安心。
手で軽くはたくだけでOKなので、ぜひひと手間かけてみてください。
収納は、密閉しすぎない通気性のある袋や大きめの箱がおすすめ。
押し入れや物置にしまう場合は、除湿剤と一緒に入れておくとさらに安心です♪
Q&A|みんなが気になる「これって使っていい?」疑問に答えます
ビニールプールのカビ対策でよく聞かれる「使ってもいい?」「やめたほうがいい?」という不安…。
ここでは、ママたちから寄せられる質問にやさしくお答えします♪
Q1:赤いシミ(ピンク汚れ)が落ちないけど使ってOK?
ピンク汚れの正体は、酵母や雑菌が繁殖したあとに残った色素のことが多く、
表面がサラサラで臭いがなければ再利用OKな場合がほとんどです。
ただし、ベタつきがあったり、触るとぬるぬるする場合は、まだ雑菌が残っている可能性があるので再洗浄をおすすめします。
Q2:カビ臭がするけど再利用していい?
カビ臭=カビがまだ残っているサインと考えましょう。
鼻にツンとくるような刺激臭や、水に入れるとにおいが広がるような場合はNGです。
掃除・乾燥のあとにエタノールで除菌し、それでも臭う場合は思い切って処分を検討しても◎。
Q3:表面がベタベタするのはカビのせい?落とし方は?
ビニール表面の劣化・カビの残留・洗剤成分の洗い残しなどが原因でベタつきが起こることがあります。
とくに夏場の高温多湿環境では、素材自体が分解し始めることも…
まずは中性洗剤+エタノールで拭き取り、それでも改善しない場合は素材劣化のサインと判断してOKです。
Q4:結局どの洗剤が安心?赤ちゃんがいても使えるものは?
重曹・中性洗剤・酸素系漂白剤(オキシクリーン)は、家庭でもよく使われる安心素材。
十分にすすいで乾燥させれば、赤ちゃんが使うプールにも問題ありません。
塩素系(ハイター・カビキラーなど)は強力ですが慎重に。
使うなら大人がしっかり管理し、念入りなすすぎ&乾燥を行いましょう。
Q5:再利用できるか迷ったとき、どう判断すればいい?
「におい」「見た目」「手ざわり」の3つをチェックしてみましょう。
- 見た目:黒ずみやシミが残っていても、表面がサラサラならOK
- におい:カビ臭や刺激臭がなければOK
- 手ざわり:乾いていてベタつきがなければOK
ひとつでも「不安…」が残るなら、無理せず処分も前向きな選択です。
もっと安心・もっとキレイに!追加で知っておくと役立つヒント
ここまでで「カビを落とす・再発させない」基本はバッチリですが、
もう一歩踏み込んでおきたいという方に向けて、ちょっとした知識や工夫をご紹介します♪
重曹+クエン酸で発泡パワーUP
ナチュラル派に人気の重曹とクエン酸の合わせ技もおすすめ。
ぬるま湯に重曹をまき、仕上げにクエン酸水をスプレーするとシュワッと発泡反応が起き、汚れ落ちがアップします♪
ただし、強力すぎる洗浄力を期待する場面では過信しすぎず、落ちなければ酸素系漂白剤へ切り替えてくださいね。
エタノールの種類と選び方|無水?消毒用?
エタノールには無水(99.5%以上)と消毒用(76.9〜81.4%)の2種類がありますが、
どちらでもOKです◎
即乾性や除菌力重視なら「無水」、肌への優しさや扱いやすさ重視なら「消毒用」がおすすめです。
おすすめの保管場所&除湿アイテム
ビニールプールの保管は、「湿気がこもらず温度変化の少ない場所」が理想。
押し入れやクローゼットの場合は、市販の除湿剤やシリカゲルを一緒に入れておくと安心です。
「布団用の圧縮袋に入れている」という声もありますが、密閉しすぎると湿気がこもるリスクもあるので注意しましょう。
プール遊び後の肌ケアも忘れずに
プールの水や洗剤の刺激で、子どもの肌が乾燥しやすくなることも。
遊んだあとは、ぬるめのシャワー→保湿ケアをしてあげると安心ですね。
まとめ|あきらめなくても大丈夫!落ちるカビもある、予防もできる
カビだらけのビニールプールを見て「もう使えないかも…」とショックを受ける気持ち、よくわかります。
でも、きちんと掃除して判断すれば、再利用できるケースもたくさんあるんです。
今回ご紹介したように、
- カビの程度に合わせた洗い方
- 素材の状態を見ながら再利用を判断するコツ
- カビ知らずの保管ステップ
を押さえておけば、今年も安心して水遊びを楽しむことができますよ♪
不安なときは無理せず、新しいプールで気持ちよく夏を迎えるのも立派な選択肢です。
どちらを選んでも、大切なのは「子どもが笑顔で過ごせること」。
この記事が、そのお手伝いになれば嬉しいです。
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この記事を書いた人
なおみ(Naomi)|管理栄養士・2児のママ
小学生と高校生の子育て中。
毎日バタバタな中でも、「ラクして健康・安心」をモットーに、
忙しいママに寄り添う暮らしの知恵をお届けしています。
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