ペットの犬や猫にマイクロチップの埋め込みが2019年6月に義務化になったそうですね。
でもいくら義務化になったとしても、突然そんなこと言われたって飼い主さんたちは戸惑ってしまうでしょう。
そもそもどうして義務化になったの?費用はどれくらいかかるの?それってどんなメリットがあるの?デメリットもあるんでしょ?
そんなあなたの「分からない」が少しでも解消できればと思い、私なりに調べてみたことをご紹介します♪
大切な家族でもあるペットに関わることですからね。
疑問はない方がいい!でも完全に疑問が解消されることはないと思いますが、それならばひとつでも疑問は少ない方がいい!
そんなふうに私は思いました。それではこれからご紹介しますね。
ペットの犬猫にマイクロチップ義務化ってどういうこと?理由は?
まず、〈マイクロチップ〉ってなあに?という疑問から(いやいや、それは知ってるよ!と言われてしまうかもしれませんが)。
〈マイクロチップ〉というのは動物の個体識別や情報を確認するための小さな電子タグです。
その中には、〈IC〉〈コンデンサー〉〈電極コイル〉が入っています。
大きさは直径約2mm、長さは約8mm~12mm、形状は円筒形です。
〈IC〉の中に必要な情報を登録させます。
一番の情報は唯一無二のあなたの ペットの識別番号 です。
この情報があるとあなたと離れてしまった場合でもそのペットの飼い主があなただということがすぐに分かるようになっているのです(名前だと同じ名前が複数いるかもしれませんからね。なんだか私たちのマイナンバーと同じですね♪)。
さて、〈マイクロチップ〉ってどんなものかが分かったところで、今度はどうして義務化になったのか?についてです。
これは、先ほども少し書きましたが、あなたがこのペットの飼い主さんだという情報がすぐに分かるようにすることで心ない飼い主さんたちによる遺棄や虐待を防いだり、災害時などでは飼い主さんを特定しやすくするためにはどうしたらいいのか?ということを議会に上げ、話し合い、決定したそうです。
確かに日本は今、あちこちで災害が起きています。
ペットは人間の言葉が喋れませんから、そのペットに対する情報が人間にも分かれば、飼い主さんの元に返せますからね。
災害やその他の理由で飼い主さんと離れても、離れ離れのまま命を落としてしまうペットが減ってほしい!という気持ちはきっと飼い主さんたちの願いだったと思いますから、そう考えると義務化も理解すべきことなのかな?と思います。
とはいえ、簡単に“義務化”と言われてもその方法や費用、メリットやデメリットなど詳しいことってよく分かりませんよね?
そこで次はそんな疑問を解消できたらと思いながら書きたいと思います。
ペットのマイクロチップのメリットとデメリットについて
〈マイクロチップ〉には人間でいう“マイナンバー”のような識別番号が登録されると書きましたが、その他の情報は何を登録するのでしょうか?
この登録する情報にメリットやデメリットが隠されています。
登録される情報は次の通りです。
- IDナンバー(15桁の個体識別番号)
- 埋め込んだ日時
- 飼い主情報(飼い主の名前、住所、電話番号)
- ペット情報(種類、毛の色、性別、去勢済み、避妊済み、ペットの名前)
- 獣医師情報(獣医師名、所属獣医師会コード)
- 獣医施設情報(住所、電話番号)
これらの情報は、〈リーダー〉と呼ばれる専用読み取り機で読み取ることが出来ます。
〈リーダー〉は全国の動物病院、動物保護センター、保健所などの配備されます。
では、次にメリットからご紹介します。
ペットのマイクロチップのメリット
このペットはあなたのものであるという証明になる(災害などで離れてしまってもあなたのペットだと分かればあなたのところに戻してもらえる可能性が高くなります)。
殺処分を防ぐことが出来る(もしも迷子になってしまっても「飼い主がちゃんといますよ」ということが分かるのでこのメリットは嬉しいですよね)。
飼い主が責任を持てる(虐待などで保護されたとしても飼い主が特定できるメリットがあります)。
次にデメリットをご紹介します。
ペットのマイクロチップのデメリット
体に害がある可能性はゼロではない(〈マイクロチップ〉の外側は生体適合ガラスでできていますが、すべてのペットの生体に適合するとは限りません)。
破損の可能性もある(耐久年数も30年と長いですが、ガラスですので破損の可能性もゼロではありません。)。
〈リーダー〉がなければ確認不可(ここが私は一番の弱点ではないかと思いました。
〈リーダー〉があちこちにあっても困りますが、情報が欲しい時に近くに配備施設があるとは限りませんからね)。
飼い主の個人情報が他人に知られてしまう(これだけ個人情報の取扱いに慎重になっているのに、〈リーダー〉さえあれば簡単に飼い主さんの情報が分かってしまうのは不安ですよね)。
と、まだまだメリットもデメリットもあると思いますが、主に気になったのはこの7つです。
メリットとデメリット、どちらもペットにとっても飼い主さんであるあなたにとっても考えさせられる内容ですよね。
それでも義務化されてしまったなら埋め込まなくちゃ!でもどうすればいいの?
既に飼われているペットたちはどうやって埋め込むのかをご紹介します。
まず、〈マイクロチップ〉装着は獣医療行為のため、獣医師が行わなければなりません。
費用は〈マイクロチップ〉は無料ですが、装着費用が動物病院によっても異なりますが大体数千円~1万円、情報を〈動物ID普及推進会議〉に登録するのに1千円のようです。
〈動物ID普及推進会議〉への登録は、動物病院または飼い主さん本人が行うので、装着してくれる動物病院さんに確認してください。
装着は、皮膚の下で体には影響がない位置に埋め込みます(さきほども書きましたが、絶対に影響がないとは言えません)。
義務化後は、ブリーダー(繁殖業者)のところに居る段階で行われる見通しです。環境相への登録も義務化されています。
もしもペットへの虐待などがあったとしたら、厳罰化の可能性もあります。
殺傷に対する罰則は《懲役5年以下》または《500万円以下の罰金》
もしも虐待をしてしまったら、1年以下の懲役も加わります。
虐待しかりな法改正だとは思いますが、抑止効果は絶大だと思います。
最後にひとつだけご忠告を。
〈マイクロチップ〉ですが、ISO規格(国際標準化機構が定めている国際規格がそのまま国内規格となっています)以外の〈マイクロチップ〉の場合、〈リーダー〉が読み取れない場合があるそうです。
装着をお願いする獣医師にはISO規格かどうかを確認してから装着してもらってくださいね。