どんな退職理由であれ、大人らしく「立つ鳥跡を濁さず」を心掛けましょう。
退職した会社が転職した先の取引先になることもありますし、
飲食店などで偶然見かけることにもなるからです。
退職時の挨拶の手土産はどのようにしたら良いでしょうか?
退職時の挨拶の手土産の渡し方やタイミング・マナーなどについて紹介します。
退職時の手土産を渡すタイミング・取引先にも忘れずに!
職場の雰囲気や職種にも寄りますので、シーン別にご紹介しましょう。
30人程度のオフィスの場合
30人くらいまでの中小企業ならば、全員の顔を知っていると思いますので全員の分を用意します。貰った人と貰っていない人が明確に分かってしまう状態は避けます。
普段から、3時のお茶の時間があるならば、その時間に時間に自分でお菓子を配ってもいいですね。
もしくは、お昼休み明けなどに、同じ仕事をしているリーダー的な人に「今までお世話になりました。これ皆さんで食べてください。」と渡してもいいでしょう。
社員の人数が多いオフィスの場合
たくさんの部署があり、社員の人数が多い場合は、自分の所属する部署だけでいいでしょう。
特にお世話になった他の部署の方がいれば、そちらにも挨拶と一緒に手土産を渡します。
最終出社日の終業時間の少し前に「本日で退職することになりました。今まで大変お世話になり、ありがとうございました。」と言って、手土産を渡しましょう。
飲食店などシフトがバラバラな場合
最終出勤日の出社した時に、控室にメッセージを添えてお菓子を置いておきましょう。
控室などお客様から離れている時に、「お世話になったので、控室にお菓子を置きましたので休憩の時にでも召し上がってください。」と声をかけましょう。
いずれの職場に勤めていても、最終出勤日以降に、退職に関わる書類を取りに行く、制服を返しに行くなど、職場に顔を出す機会があれば、その時に手土産を用意して渡してもいいでしょう。
取引先に手土産を用意する場合
営業担当していた場合は一番重要なのは引き継ぎですので、退職する少し前に後任の人と一緒に取引先を訪れて、紹介しましょう。
そのうえで、勤務最終日に挨拶をして手土産を渡します。
「今まで大変お世話になりました。これ、みなさんで召し上がってください。」と言葉を添えましょう。
終業時間間際に受け取っても、食べるヒマがないので、出来れば3時のお茶の時間より前に渡せるといいでしょう。
退職時の手土産には「のし」やメッセージは必要?
取引先に渡す場合は、紙袋に入れたまま渡していいでしょう。
飲食店などひとりひとりに渡せず、控室などに置いておく場合には「今までありがとうございました。どうぞ食べてください。○○より」と簡単なメッセージを付けておきましょう。
手土産の品選びのポイント
退職時の手土産だけでなく、職場へに持って行くものの品選びのポイントは下記のとおりです。
- 常温で食べられるもの
- ナイフやスプーン、フォークなどのいらないもの
- 個包装してあるもの
- 賞味期限が短すぎないもの
- バラバラしたり、粉が散ったりしないもの
- お酒が入っていないもの
オフィスによっては冷蔵庫やキッチンなどがない場合がありますので、常温で保存して、そのまま手で食べられるものが良いでしょう。
和菓子は好き嫌いが別れるので洋菓子の方が無難です。
具体的にお勧めの品をご紹介しましょう。
カステラ
嫌いな人はまずいないのがカステラです。
個包装になっているものなら配りやすいです。
こちらは箱もカラフルで人気です。
クッキー
人数が多くても持ち運びしやすく、配りやすいのがいいです。
変わった味付けのものよりもオーソドックスなタイプのほうが喜ばれます。
マカロン
色が鮮やかでかわいらしく、女性の多い職場にぴったりです。
まとめ
転職する場合は、同じ業界であることが多いことと、飲食店などで偶然居合わせることもあるからです。
実際、私は銀座のレストランで以前の職場の上司と居合わせたことがあります。
手土産は「そのまま食べられるもの」が基本なので、果物などの生ものやゼリーのようなスプーンが必要なものは避けましょう。
お勧めは「カステラ」「クッキー」「マカロン」です。
どんな退職理由であっても「立つ鳥跡を濁さず」を基本に気持ちよく挨拶をしましょう。