我が家も最近、念願のマイホームを購入しました。周りの友人達もマイホームも意識する年代となっています。
みんな買うタイミングは様々なようですが、マイホーム購入を考えている友人から、「安普請って知ってる?」と言われました。どうやら家の購入を考えるにあたり、細々したことを調べていたら出てきたワードだそう。
漢字1つ1つは読めますが、合わさるとどう読むの?意味は?今回は安普請についてを調べてみました!
安普請の読み方や使い方
安普請は「やすぶしん」と読むようでした。意外とそのままでしたね(笑)
やすぶしんと打つと、きちんと変換でも出てきます。
安普請の意味
- 安い費用で家を建てること
- そういう粗雑な作りの家
- 質のよくない材料で安っぽく建てること
と、いうような意味だそうです。マイホーム購入を考えている友人が目にしたのも納得した意味でした。
では、普段の会話などの中で使うことは?
例えば、
「きれいなお宅ですね!」と言われたとして、「いやいや、安普請ですよ…」なんて謙遜の意味で使ってみたり。
「こんな安普請で地震のときとか大丈夫なのか?」と、心配の意味で使ってみたり。
どちらにせよ、あまり前向きな表現でないです。謙遜の意味で自分の家のことを言うのならまだしも、他人の家のことで使うのは失礼にあたることが多いでしょう。
ですが、太宰治の神樹の言葉という話の中に「壁も襖も古くどっしりして安普請ではない」という一文があります。
このように「安普請ではない」というような否定する言葉としては悪くはないのかな?と思います。
安普請の家って?
安普請が家に関する意味だということは理解してもらえたかと思います。では、実際問題としてどんな家が安普請だと言われてしまうのでしょうか。
一般的には品質の悪い家が安普請と言われていますが、本来の意味とは少し違うそうです。
漢字で使われている普請ですが、
- 普(あまねく、ひろく)
- 請(お願いする)
という意味がそれぞれあります。そして、普請という言葉の意味が、
が、転じて一般には建築や土木の工事のことを普請と呼ぶようになりました。
つまり昔は周りの人たちの協力があって家が建っていた。(=普請)
だけど、周りの人たちの協力が得られず、品質の悪い家になってしまった。(=安普請)
本来はこんな意味になります。
ただ最初にお話した通り、辞典では安い費用で家を建てることと、しっかり記載がありますので、そのままの意味で使用しても現代では間違いではないでしょう。
「安普請」についてのまとめ
今回はあまり聞き慣れなかった「安普請」についてお話しました。
現代の品質、技術ではなかなかないことかもしれませんが、そう言われないような家に住みたいですよね!ちなみに似たような表現として、「手抜き工事」があります。このワードはたまにニュースでも見聞きするのではないでしょうか。
手抜き工事は安普請にありがちと言われていますので、品質だけでなく、作る工程にも注意ということですね!
昔は道路から家まで建築業は公共事業でした。「普請」、つまり皆で助け合って家を建てていたそうです。なので昔の人は、現代よりお金を持っていなくとも人望がある人であればしっかりとした家が建てれたということです。
素敵ですね!