最近、よく聞く「卵殻膜配合」という商品名。
なんだか、気になりませんか?「卵殻膜配合って商品が宣伝しているけど卵殻膜って何?」「どんな利用方法があるの?」「どんな商品があるの?」など、あなたの疑問解決のお手伝いができればと思い、できるだけ分かりやすくご紹介したいと思います。
卵って文字が入っているから、卵に関係しているということはなんとなく予想できるのですが、どの部分で、何がすごいのかなどもまとめてみましたので、参考にしていただけると幸いです。
卵殻膜とは?何がすごいの?
まず、卵殻膜って何?というところから説明しますね。
読み方は“らんかくまく”です。
そして、簡単にいうと、「薄皮」のこと。殻と白身の間にあり、殻の裏側についているペラペラしたものです。
卵って、親鳥が産み落としたあと、一定期間温めるとヒヨコが生まれますよね。
哺乳類と違い、鳥類は卵を産み落としてから一定の期間温めて、ようやくヒヨコが誕生するのですが、産み落とされた卵とは当たり前ですが母鳥は繋がりがありません(哺乳類だとへその緒で繋がっていますよね)。
しかし、必要な栄養はこの卵の構造のおかげで送ることができるんです。いってみれば、卵の殻は生命を育てるための要素がしっかり備わっている保育器のようなものです。
生き続け、元気に殻を破って誕生するまでに必要な成分が詰まったものが卵の殻なんです。そして、その殻の裏についている薄皮(卵殻膜)にこそ生命維持に必要な要素が詰まっているというわけです。
卵殻膜の主成分は、線維状のタンパク質。約20種類のアミノ酸で構成されているんです。このアミノ酸は、人間の皮膚やその他の部位のアミノ酸組成にとても近いうえ、コラーゲンやヒアルロン酸、シスチンなども含有されているのです。
このシスチンは、体内で美白効果などがあるL-システインに変化する特徴も持っています(よく美白効果のある商品にも書かれている成分ですよね)。
つまり、卵殻膜には生命を育てる成分としての役割だけでなく、人間の肌にとっても有効な成分が含まれているというわけです。薄さはわずか0.07㎜なのですが、優秀なものなのですね。
卵殻膜は、この薄さにもかかわらず2層になっていて、殻に近い方(外卵殻膜)はキメが荒く、白身に近い方(内卵殻膜)はキメが細かくなっているのです。昔の人は、この内卵殻膜側を傷の治療薬として用い、患部に直接卵殻膜を貼って治療したともいわれています。
傷の補修だけでなく、肌のターンオーバー正常化、代謝サポート、抗酸化作用、シミを消すなどの効果もあるようです。ヒヨコの保育器としての役目を終えた卵の殻には、人間にとってありがたい効果がたくさん詰まっているということですね。
卵殻膜(エキス)を配合した市販品にはどんなものがある?
この効果に着目し、卵殻膜エキス配合の商品も多数出ています。傷んだ髪の補修などの効果がある製品から肌トラブルの改善商品まで、その商品の種類はさまざまです。
その中で、ヘアケアとスキンケア商品をご紹介します。
卵殻膜(エキス)を配合したヘアケア商品
まず、ヘアケア商品4選
オーディ アミノリペアシャンプー(アルマード)
価格4,620円(税込)
高精度加水分解卵殻膜と加水分解ケラチンを配合したシャンプーで、他にも3種の厳選オイル+12種の精油を配合しています。
鉱物油、タール色素、パラベン、シリコンは不使用です。
フィルメッグシャンプー(フィルメッグ)
価格1,600円(税抜)
卵殻膜成分とアミノ酸洗浄成分配合です。
アスロング オーガニックシャンプー(Luitus)
価格9,980円(税抜)
加水分解卵殻膜(保湿力)+10種のオーガニックエキス(自然洗浄力)+アボカド・アルガンオイル(浸透力)+リンゴ(生き生き力)配合のノンシリコンシャンプーです。
デミ ヘアシーズンズ(DEMI)
価格1,600円
アセロラエキス(保湿成分)+加水分解卵殻膜(毛髪保護成分)+アミノ酸(保湿力)+リンゴ酸(pHコントロール成分)
卵殻膜(エキス)を配合した美容液(化粧水)商品
続いて、美容液(化粧水)商品4選を紹介します。
ビューティーオープナー(オージオ化粧品)
価格5,800円(税抜)
卵殻膜エキス95%配合で、無香料・無着色・無鉱物油・旧表示指定成分、防腐剤不使用です。
チェルラーブリリオ美容液(アルマード化粧品)
価格6,600円(税込)
卵殻膜エキス96%配合の他、フラーレン(保湿・整肌)、EGF(保湿・整肌)、プロテオグリカン(保湿・ハリ・弾力)も配合された美容液です。
ビューティーオープナージェル(オージオ化粧品)
価格3,800円(税抜)
加水分解卵殻膜配合のオールインワンジェルです。セラミドやプロテオグリカンなど、肌に嬉しい成分がたっぷり配合されていて、化粧水・美容液・保湿ジェル・乳液・化粧下地・うるおいパックの6役です。
チューンメーカーズ 卵殻膜原液(チューンメーカーズ)
価格5,500円(税込)
こちらは、美容液や化粧水ではありませんが、美容液の原液を取り扱っているメーカーで購入可能な卵殻膜原液です。自分で美容液や化粧水を作りたい時に便利です。
卵殻膜配合商品はまだ少ないが今後注目される!
人間のスキンケアやヘアケア商品として注目され始めた卵殻膜ですが、現在はまだそこまで商品が多いわけではありません。なので、価格もかなりお高めのものが多い気がします。
しかし、今後、注目される可能性はとても高い成分です。最近では、自分で卵から卵殻膜を採取し、手作り化粧水を作る方法なども注目されています。既製品がまだまだ高価だからこその知恵なのかもしれませんね。
卵殻膜は、エキスにして美容に使用することもできますし、微粉末化して食用として使用することもできる優れものです。使い始めた人から、その効果を実感できると徐々にクチコミも広まっています。
卵殻膜について、少しは理解できましたでしょうか?
あなたの疑問が少しでも解決していただけましたら、嬉しいのですが。卵殻膜を使って、あなたの肌の悩みなどが解決できますようにと、願っています。
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