最近では共働きも多いので「できれば避けたい」と思っている人も多いのではないでしょうか。
小学校のPTA役員と同じように、中学校でもPTA役員は決めなくてはいけませんが、ここでも「できれば避けたい」という気持ちの親御さんは少なくないかもしれませんね。
では、中学校のPTA役員ってどんな感じなのでしょうか。「小学校とは違うの?」と思っている4月から中学校に入学するお子さんがいるあなたへ、小中学校の両方で役員をやった経験から、私に分かる範囲でのことをご紹介しますね。
まずPTA役員の仕事ですが、小学校の場合、子供たち向けの役員行事というものを決めることが多いです。それらは各学年のPTA役員(私の子供の学校では、学年委員という名称でした)が、その学年に合った行事を前年度までの行事を参考に決めます。
そして、候補に挙がった行事をPTA役員会議で提案します。他の学年と被らない場合には、会議の後に各学年委員がそれぞれ集まる日を設けて、行事を決定し、その準備に取り掛かりました。日程や準備するものなどを決め、再びPTA役員会議の際に報告して、承認されれば実行という流れでした。
6学年あるので、日程や行事内容が被らないものを探すのはちょっと大変だった記憶があります。その点、中学校の場合には、行事をやるのは変わりありませんが、3学年しかないので滅多に他の学年と行事が被ることもありませんでしたが、行事内容への子供たちの反応は小学校の頃に比べると薄くてちょっとやりがいはなかった気がします(^^;)
中学のPTA役員決めってどんな感じ?断ることってできるの?
中学校のPTA役員決めに関しても、私の経験上では小学校とあまり変わりなく、まず1年生の学年委員(呼び方は各学校で違うかもしれませんが、PTA役員主催の学年行事などを担当する役員のことです)は、入学式のあとに保護者が集まり、その中から選出されることが多いようです。
私の場合は、事前(入学前)に「役員はできますか?できるとしたらお子さんが何年生の時ですか?」みたいなアンケートの提出がありました。前年度の役員がその資料をもとに、入学式当日に今年度の1年生の役員を決定します。
「やってもいい」または「やる」と答えた人がいれば、その人たちの中で決定していくわけですが、大体各クラス2名の選出が必要なことが多いので、その人数以上に「やってもいい」や「やる」人がいれば、立候補した親御さんの間で話し合い、決定しました。
反対に誰も立候補がいない場合は厄介です。
入学式が終わった後に、クラスごとに集まってもらい、選出をしなくてはいけないのですから時間もかかります。だって、みなさんが「やれない」と答えているのですから、その中で「やってくれる人はいませんか?」と尋ねても立候補してくれる人なんて、そういないのが現実ですから。
でもこの役員が決まらないと帰れないので、中にはその決まらない時間がもったいないとか、この空気に耐えられないとかで「私、やります」って言ってしまう人もいるんです。立候補者がいない場合には、忍耐が必要になってくるかもしれません。
とはいっても、断ることはもちろんできます。
何か事情がある場合には、重たい空気に負けないできちんと断りましょう。ただし、私の時の場合には「仕事をしているから」という理由は、考慮されませんでした。
最近では共働きの夫婦も多くなってきているので、仕事を理由に役員を断ることを許してしまったら、本当に誰も立候補しなくなる可能性があるからだと思います。
実際、私も当時は仕事をしていましたが、逃れられず引き受けてしまった経験者です。
では、どんな事情が考慮されるのでしょうか。
それは、「誰かの介護をしている」とか「自身が体調不良で通院している」などです。他には「対象の子供以外の子供の方で役員を引き受けてしまった」という事情も考慮されました。小学校の子供の方で役員を引き受けた場合には中学校ではその年はやらなくていいという配慮をしてもらえた中学校だったので、それで断っていた人は実際に居ましたよ。
中学校でPTA役員をやるメリットは?
少し前だと「中学校でPTA役員をやると、子供が高校進学の際の内申書を良く書いてもらえる」なんて噂がありましたが、実際にはそんなメリットはないそうです。子供のために自分を犠牲にして役員になる親御さんもいましたが、あまり意味はないと私は思いました。
内申書を考慮してもらえることはないかもしれませんが、先生方も人間です。親御さんが学校のために何かをしてくれている場合には、感謝の意味を込めて、役員の子供は気にかけてもらえるという話は聞いたことがあります。その結果、子供自身はやる気が芽生えて頑張れるため、自身の実力で内申点をあげるということはあるようですよ。
気にかける具体的なことは、「進路指導をマメにしてくれる」「現状の成績で志望校が無理な場合には相談に乗ってくれる」などです。どちらも子供が先生のところに出向かなければ、やってはもらえませんが相談に行けばかなり親身になって相談に乗ってくれるようです。
残念ながら私の子供は私が役員の時でも先生をあまり頼らなかったので、このメリットを私たち親子が実感したわけではありませんが(^^;)
小学生と違い、中学生になると自身でいろいろ考えて行動することが多くなりますから、「親が頑張ってくれているのだから自分も頑張らなければ」と考えてくれる子もいるようです。
噂である内申点upというメリットがないとなると、中学校で役員をやるメリットってなんだろう?ってなってしまいますよね。
結論からいいますと、ものすごいメリットというものはなかったように思います。ただ、私が役員をやった学年は中学3年の時だったので、卒業式の時には保護者席の一番前に座ることができました。卒業生退場の際に、ひとりひとりにお花をあげるという役目があったので一番前が役員席となったんだと思います。
我が子の卒業式を保護者の中で一番の特等席で見られるというメリットは、親御さんにとっては理想かもしれませんね。席を確保するために早くから並ぶ必要もないので。
その他のメリットといえば、他の保護者より多く学校に行くことで、子供の様子などを見ることができるということでしょうか。子供の学年の他の生徒たちとも話す機会が多い分、生徒たちともコミュニケーションが取れるというメリットもあると思います。
あとは先生たちと話す機会も多くなるので、先生たちが役員の子供たちには、何かと声をかけてくれるようです。
贔屓とは違いますので、その辺は勘違いしないでいただきたいのですが。
中学校でのPTA役員をやって感じたこと
決め方も仕事もおそらくは各中学校で違いはあると思います。
私が住んでいる地域だけでもそれぞれの中学校でPTA役員が行なう仕事は違っていましたから。ただ、基本的には子供たちを見守ったり、楽しませたりということが主体となっている中学校が多いと思います。
そして、私がPTA役員をやって感じたことは、「役員をやらなければ、恐らく共通点がなく知り合えなかった親御さんたちと知り合えた」ということです。子供の年齢は同じでも、性別だったり住んでいる地域だったりが違うだけで知り合うチャンスはぐっと減ります。
でも、PTA役員をやったことによって、話すチャンスがもらえたのは良かったと思っています。今でも、中学で一緒に役員をやった人とは付き合いが続いているんです。子供たちは既に成人しているのに、です。
話しが前後しますが、役員の決め方は、あみだくじであったり、手製の紙のくじである場合もあります。
本当に決まらなかった時には、この方法が取られることも多いようです。役員を決める時に欠席している人でも役員になることもありますよ。紙のくじの場合には、対象者の名前をすべて書いて行ないますから。
「役員になりたくないから、役員決めの日は欠席しよう」と思っていたとしたら、それは意味がないかもしれません。
私の子供の学年ではなかったのですが、他の学年ではあえて欠席した人に押し付けてしまったという話もありました。さすがにそれはちょっとひどいなぁとは思いましたが、やりたくない人たちばかりだと、欠席があだになってしまうこともあるようです。
もしあなたが「PTA役員は、ちょっと無理だなぁ」と感じているとしたら、きちんとした理由を今から考えておくのもいいかもしれません。ただし先ほども書きましたが「仕事をしているから」は本当に通用しないと思っていた方がいいでしょう。
上手く断ることができるといいですね。ただ、やってみると意外と楽しかったりする場合も多いので、一度くらいは経験としてやってみるのもいいかもしれませんよ。
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