らっきょうと言えば、カレーの付け合わせの漬物として定番ですよね。
独特の臭いや香りがあるため、苦手だという方も多いかもしれません。一方で、好きな方は一度に20~30粒食べてしまうこともあるようです。
栄養が豊富で体に良いイメージのらっきょうですが、実は、食べ過ぎには注意が必要な食材なんです。
今回は、らっきょうの食べ過ぎについて詳しく解説します。
らっきょうを食べすぎるとどうなる?
らっきょうの一日の摂取量は、5粒程度が目安です。
らっきょうは、その効能の高さから胃に負担が掛かることもあるので、食べ過ぎには注意してください。らっきょうを食べ過ぎると、以下のような症状が出ることがあります。
胃痛や胸焼け
らっきょうに含まれる「硫化アリル」という成分は刺激が強いため、大量に摂取すると胃の粘膜が荒れてしまうことがあります。
これが、胃痛や胸焼けの原因だと言われています。
下痢になる
らっきょうには「フルクタン」という水溶性の食物繊維が多く含まれており、その量はごぼうの3倍以上にもなります。
便秘がちな方にはおすすめの食材なのですが、食べ過ぎると下痢に繋がる可能性があります。
口臭が気になる
らっきょうには独特の臭いがありますが、この臭いの元も「硫化アリル」にあります。
硫化アリルはらっきょうだけではなく、玉ねぎやネギ、にんにくにも含まれています。
硫化アリルは体内でアリツメルカプタンという物質に変化し、口臭やおならの臭いの原因となります。
硫化アリルは加熱すると分解されて刺激が弱い状態になるため、スープや野菜炒めであれば少し多めに食べてもそれほど気にならないかもしれません。
実はすごい!らっきょう効果!
らっきょうの効能の正体は、臭いの成分「硫化アリル」という物質で、これが「畑の薬」と言われる薬効を発揮しています。
血液サラサラ効果
硫化アリルは、ビタミンB1の吸収を通常の7倍にも高めます。
これにより、血液を浄化して血行を良くし、循環器系の機能を正常化していきます。その結果、血液サラサラ効果だけでなく、疲労回復にも効果が期待出来ます。
便秘解消
上記で述べましたが、らっきょうに含まれる食物繊維の含有量は野菜のなかでトップクラスです。
らっきょうを1粒食べるだけで、成人が1日に必要な摂取基準量を摂ることが出来ます。
保温作用
冷えによる腹痛や下痢にも効果があると言われています。また、体が温まることでお通じにも効果があると言われています。
がんの予防と抑制
らっきょうの「ジアリルスルフィド」は、がんの発症を予防する酵素の働きを助ける作用があります。
また、胃がん発生のリスクを高めるヘリコバクターピロリ菌を消滅させる効果もあります。
殺菌効果
らっきょうの細胞が破壊されるときに作られる物質に「アリシン」という成分があります。
これはビタミンB1を活性化し、病原菌に対する殺菌効果を高めてくれます。
まとめ
らっきょうは非常に栄養価の高い食材ですが、食べ過ぎると体に様々な支障をきたしてしまうことが分かりました。
適量を美味しくいただくようにしましょう。
おすすめは、加熱か生で食べること。
栄養を逃さずいただくことが出来ますし、加熱するとらっきょうに含まれる「フルクタン」によって甘さが増して、とても美味しくなるんです。
是非、試してみてくださいね。美味しいからと言って、食べ過ぎ注意ですよ!