果実酒って自宅でも手軽に楽しめるので、人気が高まっていますが旬の果実で果実酒を作ってみたいと思っている人は、意外と多いようです。
でも作り方は?保存場所は?などなど、いざ作ろうと思うと分からないこともありますよね。
もし、今あなたが「これから作ってみたい。できればブルーベリー酒が作ってみたい」と思っているなら、是非簡単に作れるブルーベリー酒作りにチャレンジしてみませんか?
材料さえあれば、簡単に作れますし、保存も手間がありません。今回は、ブルーベリー酒の作り方や保存方法などをご紹介します。
ブルーベリー酒を作る時の保存場所は?
まず、ブルーベリー酒の作り方をご紹介します。
用意するもの
- 4リットル程度の広口密閉保存容器(しっかり消毒しておく)
※ガラス製の容器が理想 - アルコール度数35度以上のホワイトリカー 1.8リットル(必ず度数35度以上のもので)
※度数の理由はのちほど補足します - ブルーベリー果実 600g~1000g(お好みで量を調整する)
- 氷砂糖 250g~300g(お好みで量を調整する)
あれば便利なもの
- レードル(カンロ杓子)
作り方
- ブルーベリーはよく洗い、キッチンペーパーなどで果実をつぶさないように丁寧に水気を拭き取る
- 消毒済みの密閉容器に、ホワイトリカー、氷砂糖、ブルーベリーの順に入れ密閉する
- すべての材料が入った容器を良くかくはんする(容器を上下さかさまにする動作を数回繰り返す)
- 1~2ヶ月後に、ブルーベリーを取り出す(そのまま入れておいても問題はありません)
- 作った日から約4ヶ月後から楽しめます
材料さえあれば、手軽に作れて、手間もありません。ただ、保存場所は、常温で日の当たらない暗所にしましょう。
冷蔵庫や冷凍庫で保存すると熟成が遅くなり、出来上がるまでに時間がかかってしまいます。必ず常温保存しましょう。
1~2ヶ月後にブルーベリーを取り出す理由は、そのまま漬けておくと色がなくなってしまい、見た目があまり良くないことと、この頃取り出したブルーベリーは、ジャムなどにして食べることができるからです。アルコールがたっぷり染み込んでいますので、お子さんが食べるには「いつものブルーベリーの味じゃない!」と言われてしまうかもしれません。
ブルーベリーを取り出す時に、少し味見をしてみて甘みが足りない場合には、このタイミングで氷砂糖を追加して最初と同じようにかくはんしてから保存します。
取り出したブルーベリーは、火を使って調理をすればアルコール分はほとんど飛んでしまいますが、アルコールに弱い人はアルコールを感じてしまうかもしれません。
また、ブルーベリーは冷凍ブルーベリーでも作ることができます。この場合、解凍せず冷凍のまま容器に入れましょう。果実が潰れているものがあれば冷凍でも生のものでも取り除いてください。
ブルーベリー酒の保存方法や保存期間
ブルーベリー酒は、長期保存がきくので一度作れば長く楽しめます。
保存方法は、日の当たらない暗所で常温保存します。どうしても日の当たらない場所がない場合には、遮光タイプのカバーなどで覆うといいでしょう。
仕上がりは、通常作った日から4ヶ月くらいです。飲む際に、不純物が入らないようにレードル(カンロ杓子)などで必要な分だけ取り出すと長持ちします。
目安は、生ブルーベリーで作った場合には、1~2年ほどは楽しめるでしょう。冷凍ブルーベリーの場合でも1年近くは楽しめます。
ここでは4リットル入りの容器での分量をご紹介しましたが、「そんな大きな容器を保存して置く場所がない」という場合には、小さい容器でブルーベリーや氷砂糖の分量も減らして作ることもできます。
小さい容器で作る場合でも、容器の消毒、ガラス製容器、密閉容器という条件を満たしたものにしてくださいね。
また、長期保存ができる分、飲む場合に容器に不純物が入ることは避けたいので、出来れば専用のレードルなどを準備しておき、使用前にはしっかりと消毒したものを使うのもオススメです。
果実酒作りは違法行為?覚えておくと便利な4つの豆知識
家庭で簡単に作れて長期間楽しめるのが果実酒の醍醐味ですよね。でも、この果実酒作りには、意外と知られていない落とし穴があるんです。
実は、お酒には「酒税法」というものがあり、要約すると「お酒を作る時には税金を払ってくださいね」ということをまとめた法律なのですが、そもそもお酒というものは、規定や規格などの知識を持つ有資格者以外は作ってはいけないことになっているんです。
家族に有資格者がいる家庭は、そんなにありませんよね?
「では、家庭での果実酒作りは、違法行為なの?」
ってあなたは思いましたよね。大丈夫です!押えておくべき部分をしっかり押えておけば違法行為とはならないんです。ポイントは全部で4つ!
ポイント
- アルコール度数は20度(20%)以上のものを使う
- 果実酒を作る時に使ってはいけないものを覚えておく
- 2種類以上の酒を混ぜない
- 販売しない
まず①ですが、度数20%以上のアルコールは、販売時に既に税金を支払っているので、家庭で果実酒を作る場合にさらに税金を支払うことはしなくて大丈夫なんです。しかし、「私はアルコールが苦手だから度数が低いもので作りたい」と、ワインや日本酒といった20%以下の酒類を使って作る場合は、違法となりますので注意してください(最近だと、インターネットなどでも簡単に作り方を紹介できますので、材料に20%以下のアルコールを使用していると思わぬところから「あなたは違法行為を犯しています!」となってしまう可能性もあります)。
そして②の使ってはいけない材料は、こちらです。
使ってはいけない材料
- 米、麦、粟(あわ)、トウモロコシ、コウリャン、キビ、ヒエ、でんぷん、麹
- ぶどう、やまぶどう
- アミノ酸、ビタミン類、核酸分解物、有機酸、無機塩類、色素、香料、酒類の粕
簡単にいうと、「酒を作る原材料となるもの」です。これらを加えて作った場合には、別の酒を作ることと同じなため無資格では作ることが出来ないんです。
次に③も理由は②と同じで、別の酒が出来上がってしまうため、資格が必要となります。
最後に④ですが、こちらは①~③を守っていても販売することはできません。酒類の販売にも資格が必要です。自宅で作ったものは、家庭で楽しんだり、お友だちに振舞ったり(もちろん無料で)するだけにしましょう。
簡単で、美味しい果実酒。特にブルーベリーは、疲労回復や眼精疲労などにも効果があるものなので、家庭に常備しておくと便利だと思います。もしあなたがブルーベリー酒作りに挑戦したいと思っているなら、作り方、保存方法さえ覚えておけば、いつでも作ることができます。
あなたの家庭に、美味しくて体にも優しいブルーベリー酒が定番になるお手伝いとなる情報だったなら嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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