ちょっとしたプレゼントにもぴったりなクッキー。簡単そうだし手作りしたいと思う方もいらっしゃるのではないでしょうか?
でも、いざ作り始めると 生地がゆるくなったり、ベタベタしたり、クッキーを作るのって意外と難しいんですよね。
とくに、お子さんと一緒に楽しく作ろうとした日に限って
「あれ?なんだか生地がゆるい…」と戸惑うママも多いはず。
クッキー生地がゆるくなる理由は大きく分けると次の2つです。
- 水分や油分が多すぎる
- 生地の温度が高い
卵などの水分やバターなどの油分が多い場合や、部屋が暑かったりして生地の温度が高くなってしまった場合は、どうしてもクッキー生地がベタベタになってしまうんです。
この記事では、クッキー生地がゆるい・ベタベタ・まとまらないときの原因と、すぐできる応急処置をやさしくご紹介します。
「そのまま焼いてもいい?」「どうやってリカバリーすればいい?」
そんな疑問にもお答えしますので、クッキーを作る時の参考にしてみてくださいね。
型抜きできないほどゆるい!今すぐできる応急処置はこれ
せっかく作ったクッキー生地がベタベタで、型抜きができない…!
そんなときに慌てず試してほしい、すぐにできる3つの対処法をご紹介します。
まずは「冷蔵庫で1時間冷やす」が鉄則
ゆるくなったクッキー生地は、まず冷蔵庫でしっかり冷やすのが基本です。
冷やすことでバターが固まり、生地が締まって扱いやすくなります。
目安はラップに包んで1時間ほど。途中で触らず、そっと寝かせておきましょう。
気温が高い夏場や、手の温度でバターが溶けやすい冬の室内でも有効です◎
まだベタベタ…なら「小麦粉を小さじ1ずつ追加」
冷やしても改善しないときは、小麦粉を少しずつ足して調整してみましょう。
一気に入れると固くなってしまうので、小さじ1を目安に様子を見ながら混ぜていきます。
粉を加えるときは、ふるってから加えるとダマになりにくく、きれいに混ざりますよ♪
注意:入れすぎるとパサパサ食感になることもあるので、調整は慎重に。
それでも難しければ「絞り出し・アイスボックス型」にチェンジ!
どうしても型抜きがうまくいかない…そんなときは、発想の転換がおすすめです!
生地をラップで筒状にして冷凍→カットして焼く「アイスボックス型」や、
絞り出しクッキーにアレンジするのも、かわいくて美味しく仕上がります。
型抜きにこだわらず、いまの生地の状態に合った焼き方を選ぶのが失敗しないコツです。
生地がベタベタになる原因は?よくある失敗3つ
クッキーを作っていると、生地がゆるくてベタベタしてしまうことが結構あるんです。
ベタベタするといろんな所にくっつき、型抜きなども上手にすることができませんよね。
「なんで生地がこんなにゆるいの?」と思ったら、
ちょっとした計量ミスや手順の違いが原因かもしれません。
ここでは、初心者さんが陥りやすい“ゆるゆる生地”の原因を3つご紹介します。
卵やバターの量が多い(レシピ通りでも要注意)
レシピに「卵1個」「バター100g」と書かれていても、サイズや計り方次第で分量が変わってしまうことがあります。
とくに卵は、S・M・Lサイズで10g以上の差があることも。
「卵1個」とあっても、キッチンスケールでグラムを確認するのがおすすめです。
目安: (殻を含まない場合)
・Sサイズ…約40g
・Mサイズ…約50g
・Lサイズ…約60g
バターの加熱しすぎ・溶かしすぎ
冷蔵庫から出したバターが固くて、つい電子レンジでチンしすぎた…なんてこと、ありませんか?
溶かしすぎると、油分と水分が分離しやすくなり、生地がゆるゆるになる原因に。
理想は、指で軽く押して凹むくらいの柔らかさ。
20分ほど室温に置いておくか、手のひらで軽く温めながら使うとちょうどいい状態になりますよ😊
室温の高さや手の熱、触りすぎも原因に
夏など部屋の温度が高くなる時期には、クッキー生地もゆるくなりがちです。なぜなら、 気温が高くなるとバターが溶けやすくなる から。
気温が高い夏場や、手の温度が高い方の場合、生地がどんどん柔らかくなってしまうことがあります。
他にも、クッキー生地を触り過ぎで、生地がゆるくなってしまうこともあります。手の温度がクッキー生地に伝わって、生地温度が高くなってしまうんです。こねすぎ・触りすぎも、バターが溶けて生地が緩む原因に。
クッキー生地をゆるくさせないためには、生地温度が高くならないように気をつけることが大切です。
作業中に生地がベタついてきたら、一度冷蔵庫で冷やすのが安心です。
保冷剤をタオルにくるんで台の上に置くなど、ちょっとした工夫でも作業しやすくなりますよ♪
もう失敗しない!ベタベタを防ぐクッキー作りのコツ3選
「次こそは失敗したくない!」というママへ。
ベタベタ生地を防ぐには、ほんの少しの工夫でぐんと成功率が上がります♪
ここでは、クッキー作り初心者さんでも取り入れやすい3つのポイントをご紹介します。
卵は「グラム」で計量しよう(目安:Mサイズで約50g)
お菓子作りは、計量が大切 なことを知っていますか?少しの計量ミスでも失敗することがあるんです。もしかしたら、正確に計量できていないのかもしれません。
でも、「私はきちんと計量しているけど」と思う方もいるでしょう。 計量しても誤差が出やすいのは、卵です。
よくレシピに卵1個や1/2個と書いてあることがありませんか?同じ卵でもSサイズやMサイズなど大きさが違いますよね。
レシピに「卵1個」とあっても、卵のサイズによって水分量が変わってしまうことがあります。
とくに「ゆるい」と感じたときは、卵の入れすぎが原因のことが多いんです。
失敗したくないのなら、卵の量もグラムで表しているレシピを参考にするのが安心です。
Mサイズなら約50g、Sサイズだと40g前後。キッチンスケールで量る習慣をつけるだけで、仕上がりが安定しますよ♪
バターは常温で20分、電子レンジはNG
時短したくて電子レンジを使うと、つい溶かしすぎてしまうことがありますよね。
バターは常温に20〜30分ほど置いて、柔らかくなるのを待つのがベスト。
指で押して「ぐにゅっ」と凹むくらいがちょうどいい目安です。
どうしても急ぎたいときは、袋に入れて手のひらで温めるのもおすすめですよ。
型抜き前にしっかり冷やすのが成功のカギ
クッキー生地がゆるくてベタベタになってしまったら、一つにまとめて ラップで包んで冷蔵庫 に入れましょう。
生地をまとめたら、いったん冷蔵庫で冷やす工程を入れるのがとっても大切!
バターが冷えて、生地にほどよい固さが出ることで、型抜きがしやすくなります。
さらに、型で抜いたあとも再度冷やすと、焼いたときに型崩れしにくくなります◎
「ちょっと面倒かも…」と思っても、冷やすことで失敗が防げるので、ぜひ取り入れてみてくださいね♪
ゆるいクッキー生地でもおいしく焼ける!リカバリー術
「もうダメかも…」と思った生地でも、ちょっと工夫するだけで美味しく焼けます♪
ここでは、型抜きできないほどベタベタになったときに使える4つのアレンジ方法をご紹介します。
型抜きできない時は「丸めて焼く」だけでもOK!
生地がやわらかくても、手のひらでくるっと丸めてクッキングシートに並べれば大丈夫です。
焼くと少し広がるので、間隔は広めに配置してくださいね。
ふんわりとした焼き上がりで、見た目も素朴でかわいい仕上がりに♪
絞り出しクッキーにすればベタベタ生地も◎
絞り袋に生地を入れて、星口金や丸口金でしぼるだけで、お店みたいな可愛いクッキーに♡
焼くと多少広がるため、冷蔵庫で15分ほど冷やしてから焼くと形がキープしやすくなります。
バターが多めのレシピと相性がよく、見た目も華やかに仕上がりますよ。
冷凍して「アイスボックスクッキー」にする
冷蔵庫で冷やしてもまだクッキー生地がゆるくて、型抜きなどができない場合もあるかもしれません。そんな時は、クッキー生地を棒状にしてラップに包んで 冷凍 してしまいましょう。
それを包丁で薄くカットすれば、アイスボックスクッキーになりますよ。
生地をラップの上で棒状(直径4〜5cm)にまとめて冷凍し、30〜60分ほど固めます。
カチッと固まったら、包丁で1cm幅にカット→オーブンで焼くだけで完成!
型抜き不要で断面がきれいな丸型になるので、贈り物にもぴったりです。(四角や三角に整形してもいいですよ!)
余った生地はラップに包んで冷凍保存しておけば、次回もすぐ焼けて便利♪
スプーンで落とす「ドロップクッキー」も気楽で◎
スプーン2本でぽとんと落とすだけの「ドロップクッキー」もおすすめです。
ゆるい生地でも気にせず作れるので、子どもと一緒に作る時にもぴったり!
焼くと大きく広がるので、天板には余裕を持って並べてくださいね。
チョコチップやナッツを混ぜると、見た目も味も大満足♪
📝 補足|粉を足しすぎた時は?
小麦粉を多く入れすぎてしまうと、生地は扱いやすくなるものの、焼き上がりが粉っぽくなってしまうことも。
そんなときは、以下のような工夫を試してみてください:
- 焼き時間を少し短めにして、食感をしっとり残す
- 焼き上がったクッキーにジャムを挟む・アイスを添えてデザート風にリメイク
「ちょっと失敗しちゃったかも…」と思っても、工夫次第で大満足の一皿に変身しますよ。
Q&A|よくあるお悩みにお答えします♪
ここでは、クッキー作りでよくある「これって大丈夫?」という疑問に、わかりやすくお答えします。
失敗かな?と思っても、ちょっとした工夫でリカバリーできることがほとんど。安心して読み進めてくださいね。
Q:このまま焼いたらどうなるの?食べられる?
A:焼けますし、食べても大丈夫! ただし、生地が広がって形が崩れる可能性があります。
型抜きしたい場合は冷やす or 形を変える工夫を。
「見た目より味!」という場合はそのまま焼いてOKです♪
Q:冷蔵庫で冷やしてもまだゆるい…失敗ですか?
A:いいえ、まだ諦めないで♪
冷やしが足りない・バターが多すぎたなどの原因が考えられますが、
丸め焼きやアイスボックスクッキーにすれば、ちゃんと美味しく焼き上がります。
「こういう焼き方もアリかも♪」と、気楽に楽しんでくださいね。
Q:粉を足したらまずくなるって本当?
A:入れすぎると確かに風味は落ちますが、少しずつなら大丈夫!
小さじ1ずつ様子を見ながら加えていけば、生地の状態を整えつつおいしさもキープできますよ。
仕上がりが固めになったときは、ジャムやホイップでアレンジしてもGOOD✨
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ゆるい生地のリカバリーをマスターしたら、次は他の「クッキーあるある」もチェックしてみませんか?
失敗を次に活かして、もっと楽しく♪もっと美味しく♪
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まとめ|クッキー生地がゆるくても大丈夫♪
クッキー作りって、ちょっとしたことで失敗しやすいけれど、
ゆるい生地=失敗ではありません😊
生地がベタベタでも、冷やす・粉を足す・アレンジするなどの対処で、ちゃんと美味しく仕上がります。
今回ご紹介したように、丸め焼きや絞り出しなど、型抜き以外にも楽しい作り方はたくさんありますよ♪
次回からは、
- 卵やバターのグラム計量
- バターの扱い方に気をつける
- 作業中も冷やすことを意識する
この3つを意識するだけで、ぐんと成功率がアップします。
どうか「失敗しちゃった…」と落ち込まずに、
今回の経験を活かして、また楽しくチャレンジしてみてくださいね🍪
最後までお読みいただき、ありがとうございました♪
この記事を書いた人|さくら(Sakura)
小3・小6のママ。元教育系出版社の編集者。家庭学習や自由研究、お菓子作りなど「子どもと一緒に楽しめる知恵」を発信中。
クッキー作りの失敗は数知れず…でも、そんな経験が今ではちょっとした自慢に♪
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