この 首筋のイボ って何が原因でできてしまうのでしょうか。首筋にできてしまうイボの原因について説明します。
首にイボができちゃう原因は?
首イボができる原因 は、さまざまな可能性が存在するので一つに特定することは難しいのですが、首イボができる原因はだいたい下記のようなものが原因となります。
首イボのできる原因
- 加齢による肌の老化
- 紫外線の蓄積
- 衣類やアクセサリーによる摩擦
- 遺伝
- ウィルス感染
加齢による肌の老化
60代では、ほとんどの方にイボが出現すると言われています。つまり、肌が老化することによって起こる 老化現象 の一つです。
加齢により肌の新陳代謝が衰えるとターンオーバーが乱れてきます。そうすると、本来なら順番に剥がれ落ちるはずの古い角質層が皮膚表面にたまってしまい、ザラつきやポツポツの元となっていきます。
紫外線の蓄積
紫外線を過度に浴びすぎると肌ダメージが大きくなります。
紫外線により皮膚が破壊されて皮膚の細胞のDNAがダメージを受けるとイボの発生につながります。
衣類やアクセサリーによる摩擦
髪の毛先が当たることでも刺激になります。物理的な刺激もそうですが、毛先や衣類・アクセサリーの汚れも気になるところです。
顔のケアと同様、首回りまで保湿や紫外線対策を欠かさずにケアしましょう。
遺伝によるもの
肌環境は、遺伝による影響も反映されます。ご家族にイボができやすい方がいた場合には、特に注意が必要です。
完全な予防は無理ですが、保湿や刺激を与えないように注意してケアすることで、イボができにくい環境を整えてあげることが重要です。
ウィルス感染
上記の4つの原因とは別で、ウィルス感染が原因のイボもあります。風邪などで免疫力が低下しているときに、傷口などからウィルスが侵入すると感染してしまいます。
ウィルス性のイボは首元にはできにくいのですが、ウィルス感染が原因のイボは早めに医療機関で治療してもらう必要があります。
▶ こちらに、ウィルス性イボと老人性イボの見分け方をまとめてあるので確認してください。
首にできるイボってナニモノ?
加齢とともにできてしまう首のボツボツ(老人性イボ)ができてしまうメカニズムは、まだ明らかになっていません。
紫外線や衣類による摩擦、生活習慣が大きく影響 するとされています。首のイボは、紫外線や摩擦、加齢によるターンオーバーの乱れが原因となり、肌の新陳代謝が滞ることが引き金となります。古い角質が剥がれ落ちずに肌に蓄積し、それが塊となって首イボへと発展してしまうのです。
首やデコルテの皮膚は柔らかい上に、露出しているため紫外線の影響を受けやすく、衣類やアクセサリーによる刺激も受けやすい部位です。
そのため、顔や首、手や背中などの露出部は紫外線を浴びやすいため、脂漏性角化症(老人性イボ)ができやすいと考えられています。また、屋外やスポーツを長期間行った人に生じやすいようです。
首イボの正体は?
首やデコルテにできるイボ(小さなポツポツ)は首イボと呼ばれ、「アクロコルドン」や「スキンタッグ」であることがほとんど。
アクロコルドン
「アクロコルドン」は肌色や褐色で、2−3mm程度の小さなイボで表面の盛り上がりはありません。衣類の摩擦や紫外線による肌の老化が原因で起こることが多く、首や脇などの摩擦が起こりやすい箇所に多くできます。
皮膚科で治療する場合は、日常生活に支障がない場合は保険適用にはなりません。
スキンタッグ
アクロコルドンよりも少し大きく盛り上げっているのが特徴です。数mm程度から大きくなると1cm程度のまで成長するケースもあります。
形や色は様々で、黒子に似ているものもあります。
首のイボは、早めに対処を!予防法は?
首にできるイボは、シワやしみと同じようにみんなにできる可能性があるものですが、予防することで発生を遅らせたりできにくくしたりする事ができます。
紫外線対策
まず、紫外線対策をしっかりしましょう。顔だけではなく首やデコルテまでしっかり日焼け止めクリームを塗ることも大切です。
他にも首にストールを巻いたり、サングラスや帽子を着用するなどの対策もおすすめです。
摩擦や刺激を避ける
皮膚への無用な摩擦や刺激を避けるようにしましょう。汗をかいた時は、こまめに拭き取り肌を清潔に保つように心がけましょう。衣類やアクセサリーも清潔を心がけ、肌に刺激を与えすぎないように注意しましょう。
敏感肌やアレルギーの人は、特に注意が必要です。
保湿を心がけよう!
肌のターンオーバーを整え、老化を防ぐためには保湿が重要です。これは、首イボの予防にも繋がります。
また、首イボの予防だけではなく首のシワや黒ずみなどの予防にもなりますから、絶対に取り入れたいスキンケアです。
顔のスキンケアと一緒に首もケアするようにしましょう。
首の保湿にはジェルタイプのクリームもおすすめです。オイルでは洋服についてしまって不衛生になりがちですが、ジェルタイプでしたら保湿力は高くてもいつまでもベタつくことはありません。
すでに首イボができ始めている方や、首イボの予防に集中したい方は、首イボ用のクリームがおすすめです。
ウィルス性か老人性かを見極めよう!
いぼができる原因は、大きく分けて次の2種類
- ウィルス性
- 老人性
ウィルス性のものは、人に移してしまったりする場合もあるので早めの対処が必要です。まずは、ウィルス性のものか老人性のものかを見極め、ウィルス性のものである可能性が高い場合は医療機関で治療してもらいましょう。
ウィルス性イボと老人性イボの見分け方は?
ウィルス性 | 老人性 | |
できる部位 | 主に手のひらや足の裏 | 主に首や顔 |
色 | 白色や肌色 | 褐色や黒色 |
大きさ | 数mmー数cm | 1mmー2cm |
病性 | あり | なし |
痛み | あり | なし |
治し方 | 皮膚科・市販薬 | 皮膚科・市販薬・クリームなど |
放置した場合 | 人に移してしまったり全体に広がる場合も | 増えたり大きくなる場合もある |
少しでもウィルス性の疑いがある場合や、自分では判断できない場合には皮膚科で診てもらいましょう。自分でイボを取ろうとしていじってしまうと、身体中にうつってしまうこともあります。
首のイボは、歳をとると誰でもできるの?
老人性、とは言っても気になり始めるのは30代〜40代くらい。早い人では20代から目立ち始めることもあります。
60代では80%、80代ではほぼ全ての人に見られるそうです。
老人性イボは、加齢とともにでき高齢者に多く見られることから「長生きの証拠」という言い方もされるようですが、あまりありがたくないですよねー^^;
老人性イボの初期から経緯について
老人性イボは褐色や黒色でサイズは粟粒代の小さなものからくるみ大ほどの大きさまで成長するものもあります。シミの一部がやがて隆起し老人性イボに進展することもあります。
一旦生じた老人性イボは、そのままほおっておいた場合は、自然消滅することはなく、少しずつ大きくなっていきます。
首にできるイボの大部分は「アクロコルドン」か「スキンタッグ」
首やデコルテなど皮膚の柔らかい場所できた、小さい肌色のぶつぶつは、平べったい「クロコルドン」と呼ばれるイボか、「スキンタッグ」と呼ばれる皮膚から飛び出しているイボがほとんど。
悪性ではなく、感染もいないと言われても、老けて見えたりして気になりますよねー。ただし、自分でなんとかしようと頻繁に刺激を与えてしまうと、悪性の細胞が生まれてしまう可能性もゼロではありませんから、むやみに刺激しないようにしましょう。
首のポツポツ、どう対応したらいい?
老人性イボの治療は、皮膚科で行います
- ハサミでの切除
- 液体窒素治療
- 電気メスで切除
- レーザーで切除
痛みが強そうな場合は、局所麻酔を利用しながらの治療となります。
首のポツポツはセルフケアでもなんとかなる?
日頃からスキンケアに気をつけている女性は、初期に気づくことも多いですよね?初期の小さなイボなら、はと麦茶やヨクイニン、イボ取り用の軟膏やクリームでもよくなることもあります。まだ初期の場合は、そのようなものから試してみてもいいでしょう。
老人性イボは、加齢とともにほとんどの人にできてしまうものですから、初期からセルフケアを行うことで、予防効果も期待できます。
皮膚ガンとの違いは?
皮膚ガンも老人性イボと同じように紫外線が原因で発症することが多いため、同じような部位に発症します。
老人性イボと皮膚ガンの見分け方は難しいのですが、首にできるポツポツ状のイボではなく、特に顔面に今までになかったカサカサした色調変化があるのに気づいたら、早めに皮膚科で診断してもらうと安心です。