煮物や汁ものに入れると美味しい里芋。最近では皮をむいた冷凍品などが売っているので、皮つきのものを調理する機会は少なくなっているかもしれません。
そうは言っても、旬である秋から冬にかけてはスーパーでよく見かけるため、頑張って調理してみよう!と思う人も多いでしょう。でも、いざ里芋の皮をむいてみると中身が緑色でびっくり!なんていう経験はありませんか?また、緑色だけではなく赤いこともあります。
食べても大丈夫かな?もったいないけど捨ててしまおうかな?と思うかもしれませんね。ずばり、食べても大丈夫だけど、取り除いたほうが美味しく食べられます。
ここでは、なぜ里芋が緑色や赤色になるのか、また緑色や赤い部分の正体をお教えします。里芋の皮むきで手がかゆくなった時の対処法もお伝えしますので、参考にしていただければ幸いです。
里芋の皮むきで中から緑色の部分が!この正体は?
里芋の皮むきをしていて、中が緑色だったら驚きますよね。なんか毒がありそう・・・って思うかもしれません。
じゃがいもが緑色になっている時は、ソラニンなどの毒性の物質が含まれるので、食べないほうがいいと言われています。でも、里芋が緑色なのはこれとは違います。
里芋は、実ではなく茎がふくらんだものというのを知っていますか?里芋はあくまで茎なので、土の中では白いですが、地上に出て日光にあたると葉緑素が作られ緑色になります。植物の葉っぱや茎が緑色なのと一緒です。
つまり、里芋の中が緑色になったのは光が当たったため。もちろん、毒などはなく食べることができます。
ですが、緑色の部分にはシュウ酸カルシウムという成分が多く含まれており、アクが強いのでえぐみが出ます。なので、えぐみが苦手な人は、緑色の部分は取り除いて食べたほうがいいですね。
里芋の皮むきで出てくる赤い部分はなに?
里芋の皮むきをしていると、赤い部分が出てくることもあります。赤いのも、なんだか食べたらお腹が痛くなりそうですよね・・・。
アントシアニンはポリフェノールの一種なので、食べても大丈夫です。
でも、新鮮さがなかったり食感が悪いかったりするので、赤い部分を取り除いたほうが美味しく食べることができますよ。
里芋の皮むきプチ情報!手がかゆい時の対処法!
「手がかゆい!」
里芋の皮むきが嫌になる理由の一つが、手がかゆくなることですよね。手がかゆくなるのは、里芋に含まれるシュウ酸カルシウムの結晶が原因です。
シュウ酸カルシウムの結晶は針状でとがっているので、このトゲトゲが手に刺さることで手がかゆくなります。つまり、かゆみを鎮めるためには、シュウ酸カルシウムの結晶を取り除いてあげればいいんです。
かゆい時もあわてないで!簡単にできる対処法があるので試してみてください。
シュウ酸カルシウムの結晶をしっかり洗い流すことが、かゆみを無くす一番のポイントです。塩や石鹸、水などでこすり落とすかんじですね。また、シュウ酸カルシウムは酸に弱いので、酢水につけて分解させるという方法もあります。
でも、出来る事ならかゆくなるのは避けたいですよね。シュウ酸カルシウムは、熱、酸、乾燥に弱いです。その特性を利用すれば、手のかゆみを防ぐことも可能です!
ちょっと手間がかかりますが、かゆくなるよりいいですよね(^-^*) 面倒な人は、はじめからゴム手袋などをはめるのが確実です。
里芋が緑色や赤い!このまま食べても大丈夫?のまとめ
里芋の緑色や赤色の部分の正体、分かっていただけたでしょうか?体には害はないですが美味しさは半減しますので、取り除いて食べることをおすすめします。また、里芋の皮むきで起きる、イヤ~なかゆみも対処することができます。
私も手がかゆくなるので、里芋を調理するのを敬遠しがちでした。対処法が分かれば、里芋の調理がグッと身近になりますね。
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