初めてのお盆帰省って緊張しますよね。失礼なことをしたらどうしようとか、親戚ってどれくらい集まるんだろうとか。そして、一番頭を悩ますのが、“手土産”ではないでしょうか?
そこで、ここだけは押さえておきたい手土産の選び方や渡し方のマナーをまとめましたのでご紹介したいと思います。「できる嫁!」と思われるかどうかは、置いておいて、せめて「マナー違反にならない嫁」にはなりたいものですからね。
お盆帰省が今年は無理だとしても、覚えておいて損はないので、是非帰省する時に思い出してください。
お盆の親戚の集まりに手土産はどうすればいい?
大勢の親戚が集まる実家に帰省する時に、真っ先に悩むところは、手土産ですよね。何か持って行かなくてはいけないってことは分かっていても、何を持っていけばいいのかまでは分からないものです。
そこで、手土産選びの際に念頭に置いておいてほしいことは、“個包装のものを選ぶこと”です。一度開封してしまったら、保存がきかないような手土産は、避けましょう。
手土産の量も、親戚分を計算して買う必要はありません。ある程度、数が入っているものを選ぶことはオススメしますが、例えば、親戚の世帯数を持っていく必要はないんです。あくまでも実家にいる間にみんなで食べられるものを選ぶようにしましょう。
各親戚にひとつずつ渡すなんてことは考えなくても大丈夫ですよ。ご年配の方が多い場合には、食べにくいものは避けた方がいいかもしれません。逆に子供たちが多い場合には、子供たちが喜びそうなお菓子を選ぶのもいいかもしれません。
次で、具体的にどんなものが喜ばれるのかをご紹介していますので参考にしてください。
手土産の選び方や渡し方にマナーってある?
手土産とひとことで言っても、どんなものを選べばいいのか悩むものです。更に、持っていくものが決まっていざ義実家に到着した際、「どのタイミングでどうやって渡せばいいの?」と悩むと思います。
地域によって、渡し方に差があるかもしれませんが、一般的な渡し方をご紹介します。心配な場合には、旦那さんに確認するのもいいかもしれません。
手土産の選び方
まず、手土産に向いていないものをご紹介します。
それは、生菓子。賞味期限が短いものが多いので、避けた方がいいでしょう。
次に、せんべいなどの硬いもの。義両親や親戚にご年配の方が多い場合には、硬いせんべいなどは好まれません。
ケーキなどを持っていこうと思っている場合には、賞味期限の長いもの、例えばパウンドケーキなどであればいいかもしれませんが、できればケーキ類は避けた方がいいかもしれません。お盆ではなく、親戚も集まらないような時期に帰省する場合には、すぐに食べきれる量であれば、持って行っても大丈夫ですよ。
次に、手土産に向いているものをご紹介します。
オススメなのは、焼き菓子。クッキーやラスク、マドレーヌやバウムクーヘンなどは、比較的賞味期限も長く、年齢に関係なく食べられるものだと思いますので、無難です。バウムクーヘンは、大きいものをひとつ買うのではなく、小さいものが個包装になっているタイプを選ぶと良いでしょう。
他には、ゼリーやプリン、水ようかんなど。お盆の帰省なので、気温も高く、冷たいものは喜ばれると思います。ただしプリンは、生クリームなどがのったものではなく、シンプルなものの方が賞味期限は長くなりますので、プリンにする場合には注意してください。
そして、ゼリーやプリンなどを持っていく場合には、義実家の冷蔵庫事情も考慮しましょう。普段、義両親のふたり暮らしなどで、冷蔵庫が小さい場合には避けた方がいい手土産です。
子供たちが独立して、今は夫婦ふたりだけの生活だけど、冷蔵庫は家族が家にいた時のままで大きいものを使っている場合も、お盆だけは親戚が集まるために大量に食材や料理が入っている場合もありますので、さりげなく旦那さんに例年の集まりの状況などを確認するといいかもしれません。
そして、最後に“手土産”本来の意味を持つものをご紹介します。
土産とは、もともと「その土地のもの」という意味があります。つまり、あなたが住んでいる場所の名産品などを持っていくのが本当の意味での土産なんです。
地元の名産や銘菓などは、その土地でしか購入できないことも多いので、帰省の時には喜ばれます。一度それで喜ばれれば、翌年から恒例にできるので、手土産に悩む心配もなくなります。
ただし、名産が生ものの場合には、残念ですが避けた方がいいでしょう。
手土産の渡し方のマナーを覚えておこう
手土産も決まり、あとは旦那の実家に行くだけ!となったあなた。いざ、義実家に到着した時「手土産っていつ渡せばいいの?」という疑問が出てくるのではないでしょうか?
よく、玄関で渡してしまうこともあるかもしれませんが、実はこれはマナー違反なんです。手土産を渡すタイミングは、家に招き入れられ、挨拶をする際です。
持ってきた手土産を袋や風呂敷から出し、まず自分の方を正面にして置きます。これは、不備がないかを最終チェックする意味があります。例えば包装されているものであれば包装紙が切れていないか、シワになっていないかなど。
正面から見て問題がない場合には、90度回転させます。その際にもチェックをします。問題がなければさらに90度回転させ、相手に正面を向けます(もちろんここでも最後のチェックをしてください)。ここまでをできるだけすばやく行なうといいでしょう。
問題がない場合には、そのまま相手の前に差し出します。もし問題があった場合には、「すみません。包装紙が切れてしまって」など不具合をひとこと付け加えましょう。
家の構造上、玄関で挨拶する場合にも、基本は袋や風呂敷からは出した方がいいのですが、無理な場合には「袋のまま失礼します」などひとこと声をかけてから渡しましょう。
ちなみに、私の母の実家は玄関がとても広く、いつもお盆で親戚が集まる時にはまずそこでお土産を渡していました。玄関に、親戚一同のお土産がずらっと並ぶのが恒例でした。それを、順番に開封して、帰る頃にはほとんどなくなっていたのを思い出しました。
手土産を渡すタイミングも、その土地や家のやり方があることもありますので、旦那さんに聞いておくといいでしょう。
お盆は親戚に馴染むチャンス!集まりを大切にして喜ばれる手土産を
最近では、実家に帰省してもなかなか親戚が集まらないという家もあるようですが、少しでも親戚の集まりがある場合、旦那さん側の親戚に馴染むチャンスでもあります。
そのチャンスを大切にしてくださいね。そして、手土産の基本は“相手を思いながら準備する”ことだということも忘れないでください。
気をつけてほしいことは、渡す際に「つまらないものですが」と添えることは相手に失礼に当たる言葉だと覚えていてください。渡す際には、「〇〇が好きだとお聞きしましたので」や「地元で美味しいと評判でしたので」など、相手を思いながら選んだことを伝えると良いでしょう。
初めての義実家への帰省は緊張するものです。手土産から旦那さんの親戚に馴染めることもありますので、あまり緊張せず、その雰囲気を楽しんでほしいと思います。
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