ママとしてデビューして、赤ちゃんに母乳をあげ始めて少しすると、ふと悩みに直面することがあります。それが、「母乳を片方しか飲まない」などです。
本来、理想は両方均等に飲んでもらうことですが、何らかの原因で片方しか飲まなくなることってあるんです。いったいどうしてなのでしょうか?
今回は、母乳の片方だけ問題について、考えられる理由と対処法をご紹介したいと思います。ママの事情、赤ちゃんの事情などもあるので、知っておくと今後、あなたにとって少しは気持ちが楽になれると思います。
母乳が片方だけ張る、出ないのはどうして?原因と対処法
母乳が片方だけ張る、または出ない時、きっとあなたは不安になるでしょう。中には「片方だけでは、量が足りないのではないか?」「母乳が張ってる方と出ない方とでは、何が違うの?」と悩んでしまう時もあるでしょう。
そして、それがストレスとなり、さらに左右差が出てしまうということもあるようです。
では、どうして母乳が片方だけ張る、または母乳が片方出ないということが起こるのでしょうか?
原因と対処法をご紹介する前に、母乳の仕組みについて簡単に説明しておきます。
母乳というのは、プロラクチンというホルモン分泌によって作られています。このホルモンが乳腺に活発に働きかけ、母乳(乳汁)を作るんです。さらに、赤ちゃんが乳頭をくわえて吸うことによって、その刺激で乳頭の筋肉が緩んで、母乳が外に出てくるという仕組みになっています。
このことをふまえて、まず片方だけ張る原因と対処法をご紹介します。
母乳が片方だけ張る原因と対処法
母乳が片方だけ張ってしまう原因と、その対処法を3つ紹介します。
原因
母乳が張る理由として考えられることは、「分泌過多」があります。これは、もともと分泌量は左右同量ではありません。誰でも同量ではないのですが、母乳が張る場合には、左右差がかなり大きいと考えられます。
対処法その1
おっぱいは、張りすぎるとかなり痛いものですよね。こんな時は、飲んでもらうのを待って、授乳時間まで我慢するのではなく、無理せず搾乳しましょう。
あなたはきっと、「捨ててしまうのがもったいない」と思うでしょう。そんな時には、冷凍保存しておくと、1~2日は、飲むことができます。あなたが何らかの理由で母乳を上げられない時など、あなた以外がその冷凍母乳を解凍して哺乳瓶で上げることもできるので便利です(ただし、冷凍しても1~2日以内に飲ませてください)。
また、片方だけ張るということは、そちらの母乳ばかり赤ちゃんは飲むことが多いのではないでしょうか。
先程も書きましたが、母乳は赤ちゃんがくわえて吸うことで刺激が与えられ、分泌します。刺激が多ければ多いほど「次の母乳を作らなくては!」とホルモンが活発に働くのです。
対処法その2
出ない方を先に与え、次に出る方、最後にもう一度出ない方を与える。
こうすることで、最初に与えているため刺激を与えられているおっぱいは、出やすくなることがあります。普段、出やすい方を先にあげていると、その量だけで赤ちゃんが満腹になってしまい、出にくい方をくわえさせても、吸おうとせず、刺激を与えられていない状態になるので、先に出にくい方をくわえさせるようにしましょう。
対処法その3
どうしても出にくい場合は、搾乳して、刺激を与えると出やすくなることもあります。しかし、もともと出にくいので搾乳しても出るとは限りません。やはり赤ちゃんが吸って刺激を与えてくれるのがベストな方法なので、この対処法は最終手段だと思っていてください。
母乳を片方しか飲まない、吸わないのはどうして?原因と対処法
両方とも、同じくらい張りがあり、量も出るのに赤ちゃんが片方のおっぱいしか飲まないということを経験したことはありませんか?
前項のように、片方が出にくい場合とは違い、両方同じように出るにも関わらず、赤ちゃんが飲んでくれないのはどうしてなのでしょうか。
一例ではありますが、その原因と対処法についてご紹介します。
母乳を片方しか飲まない、吸わない原因と対処法
これからご紹介する原因がすべてではありませんので、一例としてお読みいただけると幸いです。
原因
考えられるのは、「赤ちゃんには、飲みやすい向きがある」ということです。
私たちも、何かの作業をする際、やりやすい方ってありますよね。例えば、一番分かりやすいのが「利き手」です。
あなたの利き手はどちらですか?右利きの場合、左手で作業するのは難しいですよね。反対に左ききの場合も右手での作業はやりにくいものです。それと同じように、赤ちゃんにも飲みやすい向きがあるんです。ママがおっぱいを上げる際にもママの利き手が関係していて、同じように抱いていたとしても、赤ちゃんにとっては居心地が悪い、なんだかしっくりこないという場合があります。
安心して飲める方、それが片方だけということが考えられるのです。
対処法
あまり格好がいいものではありませんが、どうしても両方飲ませたい場合、「赤ちゃんの向きは変えないでママの向きを変える」という方法があります。
どういうことかといいますと、赤ちゃんを寝かせた状態でおっぱいをくわえさせるんです。ママは四つん這いになっておっぱいを上げるので、体勢的には辛いかもしれませんが、赤ちゃんにとってはおっぱいを飲んでいる最中に体勢を変えられるわけではないので、どちらも安心して飲めるんです。
その際、赤ちゃんの下にはクッションや高くした布団などを敷き、出来るだけママの体勢が楽になるようにしてください。せっかく飲んでくれているのに「もうこの体勢、きつくてダメだ~!」となってしまっては、赤ちゃんは「まだ飲みたいのにぃ~」となってしまいますからね。赤ちゃんにもママにも楽な態勢を考えてみるといいでしょう。
母乳は繊細ですからママがリラックスすることも大切
母乳が片方だけ張る、または出ないことや、赤ちゃんが片方しか飲んでくれないということは、ママにとってはとても心配なことですよね。
でも、それらは決してママが悪いわけではありません。おっぱいに刺激が足りなかっただけであったり、刺激を与えすぎてたくさん出てしまうだけであったり、赤ちゃんの飲みやすい向きではなかったというだけのことです。
それらで悩んでしまうと、おっぱいの質にも影響してしまいます。
ママは、授乳期間中のストレスをできるだけ軽減するようにしましょう。気持ちに余裕があると、それだけでおっぱいの悩みが解決することもあります。
「別にストレスはないんだけど出ない・・・」などの場合には、母乳マッサージや温めてみるなどの方法を試してみましょう。母乳マッサージは、見様見真似ではなく、一度専門家に方法を聞いてから始めるようにしましょう。リンパの関係で、自己流の母乳マッサージでは効果が出ない場合もありますから。
それともうひとつ。乳腺炎を起こしている場合もあります。乳腺炎は片方だけに起こることが多いため、左右の違いが気になった場合は、助産婦など専門家に相談してみてください。
あなたの母乳ライフが快適になるよう、応援しています。
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